シラバス情報

授業コード
52330001
講義名
米国史
開講時期
2020年度1Q(前期)
科目分類
教養
科目分野
知の源泉/歴史学
教員名
藤田 怜史
実務家教員
履修年次
2〜4
単位数
1.00単位
曜日時限
月曜5限

学習目標 (到達目標)
アメリカ史における重要な出来事や概念を理解する。歴史の連続性(因果関係)や断絶性を把握し、現代アメリカの諸問題の原因や起源がどこにあるのか、なぜ生まれたのかを理解する。
授業概要 (教育目的)
自由と平等を標榜して誕生し、「移民国家」としてのアイデンティティを持つアメリカは、しかし、きわめて矛盾に満ちた歴史を経験し、「アメリカ」を形作ってきた。そのアメリカの歴史を通史的に学ぶのが本講義の目的である。アメリカ史において重要な出来事や概念を理解することは重要であるが、それだけではなく、アメリカの政治、社会、思想、人種、文化がいかに絡み合いながらその歴史を歩んできたかを理解してもらいたい。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
平常点(20%)・授業中に適宜提示する課題への回答(20%)・期末テスト(60%)。なお、各Qごとに課題およびテストの内容は変える場合がある
期末試験の内容
課題の内容
授業中に適宜(毎回ではない)提示する。クイズのような短答式のものや、自身の考え・感想を答えさせるものがありうる。

授業内容
第1回
北米植民地がどのように成立し、その本国イギリスとの対立がなぜ起きたのか。そしてアメリカ合衆国と合衆国憲法はどのような議論を経て成立したのかを論じる。
第2回
アメリカ合衆国は独立から徐々にその領土を拡大していき、1890年には「フロンティアライン」の消滅が宣言された。なぜ、どのようにアメリカは現在の領土を獲得することになったのかを追う。
第3回
1861年に勃発した南北戦争はアメリカが分裂する危機であった。それがなぜ起きたのか、黒人奴隷制度をめぐる議論、南北アメリカ経済体制の違いなどから検討する。
第4回
アメリカは「移民国家」と呼ばれる国であり、移民によって成り立つ国であった。しかしそのアメリカは、19-20世紀転換期にかけて徐々に移民制限に転じていく。なぜそのような方針を選択するようになったのか、移民の「序列」に注目しながら確認する。
第5回
アメリカの第一次世界大戦参戦は、アメリカ外交の文脈から言えば革命的な出来事であった。その経験を経たうえで、アメリカはどのように世界と関わるようになったのか。そしてなぜ第二次世界大戦に関わることになったのかを論じる。
第6回
第二次世界大戦後の世界はいわゆる「冷戦」へと突入し、アメリカはその一方の盟主として行動するようになる。冷戦はアメリカの外交だけではなく、社会や文化にも大きな影響を与えたが、その影響について議論する。
第7回
二度の世界大戦を経てなお苛烈な人種差別が残存していたアメリカであるが、20世紀後半になるとようやく風向きが変わる。20世紀前半のマイノリティ(主に黒人)がどのような状況に置かれていたのか、彼らはそれをどう打開したのか、アメリカ主流社会がどう向き合ったのかを追う。
第8回
200年以上におよぶ歴史を経て現在のアメリカがある。現代アメリカが抱える諸問題と、過去の歴史との連続性、断絶性を整理する。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
和田光弘編著『大学で学ぶアメリカ史』ミネルヴァ書房、2014年。その他適宜講義の際に紹介する
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
アメリカの歴史をある程度専門的に論ずることになるが、アメリカについて知るだけではなく、ある出来事や考え方が、なぜ、どのように起き、生まれたかを考察することを常に意識してほしい。課題とは別に、講義のたびに任意で感想や疑問・質問の提出を求める。鋭いコメント等については、次回の講義でできる限り対応したい。
教員連絡先