シラバス情報

授業コード
52550001
講義名
音と光の環境計画
開講時期
2020年度3Q(後期)
科目分類
教養
科目分野
知の源泉/自然科学
教員名
関口 克明
実務家教員
履修年次
2〜4
単位数
1.00単位
曜日時限
火曜3限

学習目標 (到達目標)
プレゼンテーション等に際して、より創造力豊かにリアリティーのある空間表現ができるようになることを目的としている。そのために必要な工学的な基礎事項を、総合的に理解することにより応用力が身に着くことを期待している。
 授業においては、室内空間の音や光・色に対する物理的な量と心理的な印象を結び付けながら、適切な事例を通して検証を試み、新たな空間の創造に結びつけられるように構成している。
授業概要 (教育目的)
視覚や聴覚における物理的な刺激の大きさと、心理的な感覚の大きさの基本的な法則を理解し、日常的な生活環境の的確な評価ができるようになる。
 ”音”環境については、①基本評価量としてのデシベルを理解し、簡単な計算ができる。②室内や屋外における音の伝搬と音のレベルをイメージできる。③空間の形態や仕上げ材料から室内の響きの量を予測ができる。 ”光”環境については、①光・色彩の物理的な解釈と基本量を理解できる。②窓開口(昼光)や照明器具(人工光源)の配置と空間構成を関連づけて空間の明るさを予測・イメージできる。③光源色・物体色の特性を踏まえて色彩体系を理解すると共に、④色覚のハンディキャップ者に対して、色彩・照明計画で配慮すべき点が理解できる。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
小演習  20 %(8回、[兼]出席確認)
期末試験 40 %(“ 光/色”の範囲 )
課題提出 40 %(“音”の範囲 )
期末試験の内容
・“光/色[第5〜8回]” について筆記試験を実施する
 ・受験条件:期間中の演習出席率70%以上を目安とする。
 ・試験実施日:9回目、3時限目
 ・試験内容:範囲は“光/色”とする(1時間)
 ・持込物の制限:学生証および筆記具のみ持込可
[追試験]の実施
 ・演習出席率に関する客観的条件が満たされた場合に筆記試験を実施する
 ・試験実施日:未定
 ・試験内容、持込物の制限については[本試験]に準ずる
[再試験]の実施
 ・出席率に関する客観的条件が満たされた場合に筆記試験を実施する
 ・試験実施日:未定
 ・試験内容:範囲は“音・光/色”とする(1時間)
 ・持込物の制限については[本試験]に準ずる
課題の内容
・“音[第1〜4回]”については期末試験を課題提出に替えて評価する
  ・課題内容: ”空間(室内)の残響計画”について指定書式(配布)により提出
  ・提出条件: 期間中の演習出席率70%以上を目安とする。
  ・課題締切[提出]日: 第8回講義(3時限目)終了時

授業内容
第1回
・授業の内容と進め方および本講座の総合的な主旨
[音の大きさとデシベル尺度]
①刺激と感覚[聴覚の生理]
②“Weber-Fechner の法則”とデシベル尺度(音の刺激と大きさ、音階と周波数)
③音のレベルの合成(図による近似計算)
第2回
[音源からの距離と音の大きさの感覚]
①音の基礎(音の種類、 周波数と音の大きさ) 
②音の伝搬と減衰(音源の形状と伝播の特性) 
③障壁における音の減衰
第3回
[壁の仕様と残響時間]
①壁面における音の反射・吸音・透過について
②吸音率・吸音力と音の響き(残響時間の定義と予測)
③建築材料の音響特性
第4回
[室内音響計画と響き] 
①いろいろな空間の響きについて、 
②空間の形態と音の響きの好ましさ
③シミュレーション技術による音の視覚化 
④残響時間の設計と検討
第5回
①光とは(電磁波と可視光、黒体放射と太陽の放射スペクトル)、 
②視覚の生理と色の感覚、 
③色覚の成立(三原色説・反対色説)、 
④三刺激値によるXYZ表色系、
⑤xy色度図、均等色空間をイメージする。
第6回
①色彩の表示(混色系、顕色系、マンセル、PCCS)、 
②様々な色知覚(錯視・対比と同化)、 
③色彩の心理と配色(配色と調和、配色技法)、 
④色覚の障害に配慮すべきこと
第7回
①光の基本量(光束、光度、輝度、照度)ほか、 
②室内空間における明るさ感の評価(光環境に対するアンケートから [照度・輝度分布、ベクトル・スカラー比])、 
③窓開口の配置と室内の明るさ感の評価
第8回
①明視の4条件と照明  
②人工光源の種類と発光色の特徴[白熱電球、蛍光灯、高輝度ランプ、LED、他]、
③発光効率、分光スペクトルと光源の演色性

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
音関係:
・建築音響と騒音防止計画、木村翔著、彰国社
・建築の音響設計、永田穂著、オーム社
光関係:
・建築光環境・視環境、平手小太郎著、数理工学社
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
履修条件は特に無し。
五感を通した空間印象は、精神物理学(Psychophysics)を理解することで見える世界が変わっていくものである。
身近な日常の空間も、工学・自然科学的な視点から改めて空間を見直す心掛けを持って臨むと、新たな興味と発想が湧いてくるものである。
教員連絡先