シラバス情報

授業コード
54110001
講義名
社会哲学
開講時期
2020年度1Q(前期)
科目分類
教養
科目分野
社会性/現代社会
教員名
渡辺 パコ
実務家教員
実務家教員
履修年次
2〜4
単位数
1.00単位
曜日時限
木曜6限

学習目標 (到達目標)
哲学は最古の学問であり、幅広い領域をもつ。本講義では哲学を、「普遍的な原理を発見し、その原理に基づいて社会のさまざまな事象を説明し、判断することをめざした学問であり、それ故に、倫理や正義の基礎を支えるもの」ととらえ、その実際的な意味を理解することを目的する。
現代人は、あらゆる価値は相対的なもので、絶対的な価値、すべての人が共通してもつべき価値を否定的にとらえがちである。一方哲学は、なるべく少ない原理であらゆる領域のはんだんが可能であると考える。つまりその原理は人類共通の判断軸であり、正義であり、倫理とみなされる。
20世紀以後の現代社会を支える原理は、自由の原理である。
(1)自由の原理とは何か、なぜそれが要請されるのか、現代社会はどのように自由の原理を適用しているのか。
(2)自由の原理に基づいて、社会のさまざまな困難な事象はどのようにとらえられ、判断されているのか。
(3)自由の原理の適用についての最前線(現代的なテーマ)はどのようなものか。
を通じて、現代社会を深く理解する旅に出る。
授業概要 (教育目的)
講義を通じて理解するだけでなく、実社会のさまざまな課題を自由の原理がどのように解決しようとしているのかを、学生自身が自分の頭で考えることを重視する。自由の原理の適用を通じて、自由の原理自体の理解を深めていく。
各回で課題を考え、それをアウトプットすること、それを元に学生同士グループワークで議論する時間を設けるので、主体的な参加を求める。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
各回の提出物(60%)
最終回のレポート(40%)
期末試験の内容
試験はなし
課題の内容

授業内容
第1回
■Part1:自由とは何か?
・「自由の世界合意」としての世界人権宣言
・生まれながらの自由
→精神の自由
→表現の自由
→拘束からの自由
→権利の誕生
・濫用の抑制、相互承認、信頼、自律
・理性の存在
第2回
■Part2:自由の実装(1)
・社会契約論という仮想社会
→神(王)は天に帰り、地上は人のものとなる
→ホッブズの社会契約論
→ロックの社会契約論
・権利の委譲と権利の喪失
・自然法
・法の支配、法の下の平等
・経済活動の自由
・資本主義の横暴とマルクス主義


第3回
■Part2:自由の実装(2)
・民主主義のしかけ
・自由を巡るふたつの社会思想
→リベラリズム
→リバタリアニズム
課題「校則は可能か?」
第4回
■Part3:原理の適用(1)
・課題「電車の中で「ライブ」を行う自由はあるのか?」
第5回
■Part3:原理の適用(2)
・課題「パンデミックを防ぐために個人を拘束することは可能か?」
第6回
■Part3:原理の適用(3)
・課題「売春を合法化すべきか?」
第7回
■Part3:原理の適用(4)
・課題「年金は国が運営すべきか、民営でいいのか?」
第8回
■Part4:自由の現代的な課題
・長くなる一方の権利のリスト
・ヘイトスピーチを防げるか?
・ブルカを禁止できるか?
■全体のまとめ
■レポート課題の提示

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
教員連絡先
https://www.facebook.com/paco.watanabe
からメッセージ
または
e-mail:pc@pcx.cx