シラバス情報

授業コード
54170001
講義名
持続可能実現論
開講時期
2020年度4Q(後期)
科目分類
教養
科目分野
社会性/現代社会
教員名
渡辺 パコ
実務家教員
実務家教員
履修年次
2〜4
単位数
1.00単位
曜日時限
水曜5限

学習目標 (到達目標)
地球温暖化の進行は未だ加速しており、「気温上昇を1.5℃未満に抑える」という目標を実現するには、今後の10年でのCO2削減の努力がカギを握っている。今後、生活やビジネスのあらゆる場面でCO2削減が具体的なテーマになることは必然である。こういった時代の中で、温暖化の現実とその削減方法に関する知識と理解は、最も重要な「生きるための知恵」であり、「生き残りのための基礎知識」となる。持続可能問題の中でも最も重要な、温暖化とエネルギーシフトについて、原理と最新情報を踏まえつつ、本質的な考え方を提供する。
本講座では以下の点を重点的に学ぶ。
(1)地球温暖化問題
(2)CO2削減の技術とコスト
(3)CO2削減に向けての政治的意思決定
(4)原発リスクと持続可能社会
授業概要 (教育目的)
レクチャーを中心としつつも、各回のテーマに則した課題を提示し、各自考え、ディスカッションする時間を用意する。その結果を毎回提出することで、学生と教員との間のインラクティブなやりとりをつくりだしクラスを進める。積極的な発言を求める。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
(1)毎回クラス中につくった図などの提出(60%)
(2)最終回に提出するレポート(40%)
期末試験の内容
毎回の提出物、最終回のレポートで成績をつけるため、試験はない。
課題の内容

授業内容
第1回
クラスの目的、クラス進行の方法、評価方法などのガイダンスを説明する。
気候変動(地球温暖化)についての現状と、それに対する世界的な合意である「パリ協定」の内容を概説する。
第2回
温暖化への取り組みの原則を示す。経済的な繁栄とCO2排出量の伸びを連動させないようにする「デカップリング」の考え方と、その実現のための原理である、省エネルギーと再生可能エネルギーを理解する。
第3回
CO2削減の手段のひとつとして考えられてきた原子力発電は、2011年の福島第一原発事故によってその価値を転換させられることとなった。原発の原理と放射線被曝問題を概説し、原発がなぜ温暖化対策の手段となり得ないか(脱原発の必然性)を理解する。
第4回
CO2削減の主要な手段は再生可能エネルギーへの転換だが、その障害になっているのが原子力発電に対する過剰な期待である。なぜ原発は止まらないのか(=なぜ再エネに注力しないのか)を理解するには、原発を推進する政治状況(「原子力ムラ」)を理解する必要がある。政治的意思決定の機能不全を正常化することは、原発問題、温暖化防止のみならず、貧困問題や格差問題の解消にもつながる、21世紀にほんの重要なテーマであることを理解する。
第5回
原発問題と政治的な課題についてのQ&A。
第6回
再生可能エネルギーの技術的、経済的な理解を深める。
第7回
再エネを大量導入するための条件である、系統連係のしくみを国内外の事例を使いながら学ぶ。
第8回
再エネの大量導入を前提にした世界的なエネルギー利用の新しいインフラの形について考える。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
持続可能問題は、現代社会を生きるための最も重要な教養である。本講座を受講することで、持続可能問題を理解するための重要な原理と応用可能な原理を学ぶことができる。
教員連絡先
https://www.facebook.com/paco.watanabe
から、facebookメッセージで。
または
email:pc@pcx.cx