シラバス情報

授業コード
54330001
講義名
現代宗教と信仰のリスク
開講時期
2020年度4Q(後期)
科目分類
教養
科目分野
社会性/宗教
教員名
渡辺 パコ
実務家教員
実務家教員
履修年次
2〜4
単位数
1.00単位
曜日時限
水曜4限

学習目標 (到達目標)
宗教は心の平安をもたらし、人々の連携をつくるよい面もある一方で、気付かないうちに心に入り込み、支配し、自ら一面的な考えを広めることで、それに同調できない人々を抑圧することも起こる。

特に若い世代は、不安や迷いに襲われたときに、宗教のメッセージが心に響く状況になりやすい。時にそれは行きすぎをもたらし、自らの本来の目標を見失って宗教にのめり込んだり、他者を巻き込んで友人関係を崩壊させてしまうこともある。

新しい宗教は「ビジネス」や「政治」とも結びつきやすく、アルバイトや企業という名目でやってきて、収入を得るつもりが奪い取られ、いつの間にか心までも見失ってしまう例もある。

宗教とよい形で向き合うためにも、宗教のネガティブな面にも目を向け、社会性を見失うことなく、宗教と望ましい距離をとれる人になれるよう、現代的な宗教のありようを学ぶ。
授業概要 (教育目的)
レクチャーを中心にしつつも、各回のテーマに合わせた問いかけを学生に出題し、自分事として考える機会をつくる。考えた結果を各回の提出物としてデジキャンにアップすることで、インタラクティブなクラス運営を行う。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
毎回の提出物(60%)
最終回のレポート(40%)
期末試験の内容
課題の内容

授業内容
第1回
伝統宗教と、カルト化しやすい現代宗教の構造をつかむ。
オウム真理教など、代表的なカルト宗教の事件を概観する。
第2回
カルト宗教の教義について学ぶ。新しい宗教も、古い宗教からの「借り物」が多い。
第3回
修行について学ぶ。修行は多面的な意味合いがあり、どの部分を取り出すかで、意味が大きく変わる。宗教だけでなく、「自己啓発」「就活」「ビジネス」などでも類似したものが行われる。
第4回
宗教と、寄付、出家について学ぶ。特に出家は信者の社会生活を失わせることにもなりかねず、カルトの特徴にもつながる。
第5回
信徒の拡大のための勧誘について学ぶ。カルトの勧誘は洗脳にも直結しており、その特徴や構造を知っておくことは、「はまらない」ための知識にもなる。
第6回
オウム真理教の凶悪事件の実態と、当時の社会がそれをどのように受け止めたのか、なぜオウムのカルト化を止められなかったのかを考察する。
第7回
オウム真理教事件後の裁判について学ぶ。宗教団体による犯罪は事実関係をつかむことがむずかしく、それ故に安易な裁判は社会を歪ませる危険がある。
第8回
8回を通してのまとめを行う。現代社会で測るとの特徴は単に宗教だけでなく、セミナーやビジネスにも取り込まれて応用されている。望まない形でカルトの手法に取り込まれないためのポントを理解する。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
完全教祖マニュアル 978-4480065131
「カルト宗教」取材したらこうだった 978-4796697224
日本会議とは何か 978-4772612708
止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記 978-4062194808
私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか ~地下鉄サリン事件から15年目の告白~ 978-4198627539
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
カルト宗教集団が起こした事件として、オウム真理教の一連の事件は現代社会を理解するための重要な教材となる。
それと同時に、オウムの手法や特徴はビジネスやセミナーなど、宗教以外にもひそかにコピーされ、学生諸君が直接悪影響を受けることもある。
かこに合ったことを学ぶという意識ではなく、いつでも身近に起こりうることとしてカルトの問題をとらえるためのクラスである。
教員連絡先
https://www.facebook.com/paco.watanabe
から、facebookメッセージで。
または
email:pc@pcx.cx