シラバス情報

授業コード
12220001
講義名
色彩論 II 【セット履修】 [オンデマンド]
開講時期
2021年度4Q(後期)
科目分類
色の本質
科目分野
色が持っている性質
教員名
南雲 治嘉
実務家教員
色とイメージの関係。配色のプロセス
履修年次
1〜2
単位数
1単位
曜日時限
木曜5限

学習目標 (到達目標)
色を計画的(意図的)に使用できる。
・デザインにおける色の応用と戦略的な使い方ができる。
・色をイメージの表現として使用できる。
・デジタル色彩士検定3級合格程度のレベル到達。検定試験にもチャレンジし資格を取得する。
・デジタル色彩の国際標準化に合わせカラーイメージチャートが使える能力の修得を目指す。
授業概要 (教育目的)
すべてのものに色が付いている。ということは作品づくりに色は不可欠な要素デあるということ。
色とは何かを知り、それを配色に応用する技術を習得する。あくまでも使うための配色の技法を習得する。
これまでの色材の3原色を基本とした色彩ではなく色光の3原色を基本とした先端色彩(デジタル色彩)の理論と応用を学ぶ。
クリエイティブな世界では色彩配色は必須であることを認識する。
科学的に色を学べば、色彩のセンスは誰でも習得できる。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
出席率 70%、課題提出率 70%、FS提出率 70% 以上の者を評価する。

毎回提出される課題の採点による評価。成績評価は平均60点以上に対して単位を与える。課題は即日課題である。

※期末試験は行わない。
※オンライン授業の場合はFSの提出(必須)が出席としてカウントされる。
期末試験の内容
期末試験は実施しない。期末試験に該当するのが修了課題であるが、通常課題よりも得点が大きい。総合得点の平均点が評価となる。ただし評価点が基準点数よりも10%以内で下回っている者に対して追課題を課す場合がある。
課題の内容
課題は毎回のテーマに沿った演習を行うシートの制作になる。テーマに沿って制作するために条件が設定されている。その条件をクリアしなければならない。
時間内制作が基本であり、時間外になると原点が行われる。
ただし、時間内製作であっても雑な作業は勉強にならない。丁寧な仕上げを心がける。

授業内容
第1回
配色の手順1
デジタル色彩での配色の手順を習得する。
デザインにおける配色はほとんどの場合クライアントからの注文によって行われる。
クライアントが求める配色を行うには、求めているイメージを探ることになる。
空間配色をテーマに演習する。
デジタル色彩士検定の試験準備。
第2回
配色の手順2
与えられたイメージ(写真)からカラーイメージを確定しそこから配色を行う方法似ついて学ぶ。
空間配色をテーマに演習する。
第3回
アクセントカラーとポイントカラー
配色は見る人により高い効果を与えなければならない。
そのための手法が数多く用意されている。
いずれも相手にインパクトを与えるものである。
第4回
誘引性と視覚誘導。
色は人の目を捉え、記憶に残すために使われる。
人の目を捉えることを誘引性といい、目線を目的のものまで誘導することを視覚誘導という。
第5回
同化と対比。色の錯視。
配色が持つ種々の性格を把握することは効果的な配色を行う上で重要である。
いずれもインパクトを与え記憶に残すことが目的である。
第6回
色による覚醒と睡眠。
配色による画面の活性化と誘眠効果の違い。
リズム、セパレーション。
第7回
色による立体視。
色によって立体感を感じさせるのにグラデーションは欠かせない手法である。
グラデーションの作り方とその効果を学ぶ。
第8回
4Q修了課題。
時の流れの表現。
アニメーション、映像、漫画での色彩の応用。
絵本に応用する時間の表現。

購入が必要な教科書
書名
デジタル色彩デザイン
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4-7661-2991-5
備考
1800円(税別)
書名
新版カラーイメージチャート
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4-7661-2882-6
備考
1500円(税別)

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
・デジタルハリウッド大学専用色揃え色鉛筆「カリスマカラー」36色+ブレンダー1本+特製削り器1個 5100円(税込み)
・配色用カラーチップ「カラーインデックス」1冊 660円(税込み)
これらは最初の授業で販売されるので、現金を用意してくること。※今年度は、販売方法を検討中。
※オンライン授業では「カラーインデックス」(一般社団法人日本カラーイメージ協会製作)と「カリスマカラー」が手に入らない可能性がある。
その場合は「カラーインデックス」を使用しない方法で作品を作るので別の色鉛筆を必ず用意する。

参考文献
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
色彩論は他の教育機関では得られないレベルの高い色彩システムを習得する。
1月に行われるデジタル色彩士検定試験を原則受験すること。この検定は就職の資格として有効。目標としてもメリットが大きい。
検定試験のの受験準備としての演習も行う。詳細については授業の中で連絡する。
教員連絡先
南雲への連絡は nagumo@dhw.ac.jp  にメールしてほしい。