シラバス情報

授業コード
35220002
講義名
デジタル作画演習 II 【セット履修】[ライブ型・FS]
開講時期
2021年度2Q(前期)
科目分類
演習
科目分野
アニメ
教員名
楊 建華、エルファン ヤルマイマイト
実務家教員
履修年次
2-3 *2018-
単位数
2単位
曜日時限
木曜3限、木曜4限

学習目標 (到達目標)
①日本のデジタルアニメの制作現場で多く使われているソフトウェア(CLIP STUDIO PAINT EX/RETAS STUDIO/OPEN TOONZ/TV Paint)などの使い道と特徴を理解する。
②OPEN TOONZ /CLIP STUDIO PAINT EXを使ったデジタル作画の基礎的な操作方法を習得する。
③デジタル作画における専門用語、基礎知識(スキャン、2値化など)を理解し、OPEN TOONZでのトレースを習得する。
④OPEN TOONZにおける基礎的なペイント(仕上げ)・撮影の操作を習得する。
⑤CLIP STUDIO PAINT EXのワークフローを理解しながら、原画の清書を行うためのスキルを身につける。
⑥日本アニメのワークフローにおける各作業を理解し、実践を通じて深めていく。
⑦デジタルアニメ制作におけるワンカット・短編作品の制作方法を理解する。
授業概要 (教育目的)
この講義では日本の商業用アニメ制作で通用するソフトウェアの理解と基礎操作レベルを目的とする。

CLIP STUDIO PAINT EXにおけるアニメ作画の基本操作方法を身につけながら、ほかのソフトとの連携と基本操作方法の理解を目的とする。

デジタルツールを使ったアニメ制作のワークフローの理解を目的とする。
履修条件
作画演習ⅠおよびⅡ の単位修得
履修条件緩和
履修条件:デッサン基礎、作画演習1、2を履修し、単位を修得していること(この条件を満たしている学生が優先)、CLIP STUDIO PAINT EXを購入!(1年版でも,月額利用プランで購入してもOK→1Qの5回目まで購入してください)
注意!CLIP STUDIO PAINT PRO はダメ!間違わないように!

★ただし!!!
アニメーション制作に強い願望を持っており、どうしてもこの授業を取りたい方は以下の条件を満たしていれば履修可能とします
①人体デッサン・スケッチができること(きれいに描けるよりも正しく描けることが大事)。
②アニメーション制作の基礎的な知識を把握していること(「アニメーターズサバイバルキット」という本と、その本の関連の教材動画を見て学ぶことを勧める)。
③アニメーションの作画における「中割り」「タイムシート」に関する基礎知識を把握していること(「アニメ作画のきほん〜キャラクター&メカ〜」などの本を見て学ぶことを勧める)

以上の条件を満たしている学生は遠慮なく履修してください。(3年生も可、ただし、通常の条件を優先するので、定員30名を超えたら、2年生を優先します)
成績評価方法・基準
※出席率7割未満の学生については、評価対象としない
通常課題(3回)45%、最終課題55%

公欠は2回までとし、遅刻は3回で1回欠席とする。課題持ち込みを1回忘れると1回欠席とする。退席も欠席対象となる

テキスト(教員が配ったPDFかプリント)
基本的に講師が用意したサンプルやデータをもとに作業を行う(版権問題に注意)
期末試験の内容
試験方法: 課題提出(3回)
試験内容:個人制作_企画・デザインの課題①、個人制作_絵コンテ・レイアウトの課題②個人制作_完成作品の課題③
提出方法:授業中に提出→メールおよびデジキャンで
持ち込み可否:ノート、配布された資料を持ち込み可
実施日:課題の提出(各課題は提出1週間まえに出題、最終課題は最終日に提出)
追試験の実施:なし
再試験の実施:なし
課題の内容
個人制作_企画・デザインの課題①
個人制作_絵コンテ・レイアウトの課題②
個人制作_完成作品の課題③

授業内容
第1回
アニメ制作における企画作り
個人制作:設定&デザイン⑴
① アニメ制作における企画の理解と個人制作の企画の作成
② 個人制作のキャラクターデザインの作成
第2回
個人制作:設定&デザイン⑵
① アニメ制作における美術設定の理解
② 個人制作の美術設定を作成
第3回
アニメ制作におけるシナリオと絵コンテ
個人制作:シナリオ・絵コンテ
① シナリオと絵コンテの関係の理解
② 個人制作のシナリオと絵コンテの作成
第4回
第4回
個人制作:作画⑴
① レイアウトの評価における補足知識とその理解(カメラワークの表現)
② 個人制作の2カットのラフ原画を作成(TV Paintを使った作画方法の紹介と実践)
第5回
個人制作:美術
① アニメ制作における「美術」の理解
② レイアウトを元に個人制作の2カットのラフ背景を作成
第6回
個人制作:作画⑵
個人制作の原画の中割りを作成
第7回
個人制作:撮影・エフェクト
① アニメ制作における「撮影・エフェクト」の理解
② 個人制作の2カットを撮影し、エフェクトを追加して作成
第8回
個人制作:編集
編集作業の理解とツールの使い方の理解(サンプルを使い)

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
準備する機材:Wacom社のintuosシリーズ(4、5、Proなど、小さい四角形のintuosはダメ!!)のMediumかSmallサイズのペンタブレットを必ず事前に購入すること!(中古も可)

★違う機種は購入しないでください!!!!!
 推薦機種:Wacom intuos 『pro』 small/medium
                   Wacom intuos 4 PTK-440/640
                   Wacom intuos 5 PTK-450/650


参考文献
アニメーターズサバイバルキット(本)
アニメ作画のきほん〜キャラクター&メカ〜(本)
アニメーションの基礎知識大百科(本)
教員が作った「Animeの作り方」関連動画教材(https://youtube.com/playlist?list=PL6-7wtfJkDWtjtYVmoXU2VuaJLRhahG-y)
※大学での教科書販売はありません。
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
絵を描くのが下手」「2Dアニメーションは時代遅れ」「自信を持ってない」などが原因でデジタル作画演習を履修を見送る学生が多いが、本授業はデジタルツールを使って絵を描くことだけやる授業ではありません!
 本授業では日本のアニメーション制作における各作業を実践していくうえ、アニメーション制作における新たな可能性を探求していきます。1Q/2Qではソフトウェアに特化した実習などを行いますが、3Q/4Qでは前期で学んだ知識を活用し、個人およびグループによる作品制作を行います。卒制までの一つの実績にもなるので、アニメーション制作に興味を持つ方は遠慮なく履修してください。ただし、履修条件でも書かれた通り、アニメーション制作において基礎的な知識を把握できないと、ついていくことが難しくなります。なので、デッサン基礎、作画演習1、2を履修してない学生に独学(教員が紹介した本、参考文献にある教材など)を進めます!

教員連絡先
erpan118@dhw.ac.jp
Facebookは「エルファン・ヤルマイマイト or Erpan.Yar」と検索すれば見つかります。