シラバス情報

授業コード
52180001
講義名
美術史 <隔週> [オンデマンド]
開講時期
2021年度3Q(後期)
科目分類
教養
科目分野
知の源泉/表現
教員名
畑中 朋子
実務家教員
履修年次
2〜4
単位数
1単位
曜日時限
月曜5限、月曜6限

学習目標 (到達目標)
様々な時代の美術様式の背景にある社会や技術の変化を理解し、実践的な作品分析を行う。
『目で見て、手で覚える』を目標に、たとえば構図、物語表現、社会的ニーズ、アートの特徴などをプリント上で分析したり描画するなど、美術用語や視覚表現に多角的な観点で触れることで、制作現場等で活用できることを目標とする。
授業概要 (教育目的)
美術史上の様々な様式やムーブメントは、映像やデザイン表現等に脈々と繋がっており、コンテンツ産業で活動するにあたってのリテラシーとしても重要である。本科目では、主に西洋における古代から近代までの重要とされる美術様式と主要な作家を中心に解説しつつも、日本文化との比較などを通して広範囲な視覚文化(visual culture)の歴史について考察する。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
・課題レポートから総合的に評価する
・提出課題の合計が7割未満の場合は、単位認定対象外となる
・オンライン実施の場合には、単純な出席数はデジキャンに記録しない(自分の出席数を質問しないこと)
期末試験の内容
課題の内容
・隔週2コマ授業となるので、授業内で示された2つの課題を授業後に書いて期日までに提出のこと
・テキストの書込式がほとんどで、プリント上に描き込んだ画像を撮影ないしスキャンして送る場合もある
・提出方法は初回案内するが、メール本文ないしプリントはPDF,PPTX,JPGなど汎用的なファイル形式とする。ZIPなどの圧縮は禁止。
・講義への理解があると認められた内容のみ採点対象となる(白紙や無記名、送付エラー、大幅な遅れ、教材の丸写し、誰かの回答の写しなど不正のあるもの、主旨を理解していないものなどの場合は、無効になるので注意のこと)


授業内容
第1回
イントロダクション〜古今東西の様々な図像を比較する
★分析レポート、アートの役割について考える
第2回
後世の美術に影響を与えたギリシア・ローマ美術をきっかけに、人物・キャラクター表現を考察する。
★分析レポート、自分のコンテンツ制作への応用を考える
第3回
キリスト教美術と14-15世紀のルネサンス美術を取り上げ、神を中心とした観点から人間を中心とする観点への移行について考察する。
★絵画の構図・遠近法分析
第4回
17-18世紀の社会的変革に伴い、依頼主や主題・表現方法が変化した事例を考察し、絵画の役割の変化について考える。
★絵画分析ワークシート
第5回
19世紀以降のヨーロッパの近代美術における様々なアートムーブメントを紹介する。
★写真技術の発展、技術の発展にともなう視覚表現の変化について考える。
第6回
印象派にも影響を与えた日本美術のルーツを探る。特に「絵巻物」に着目し、アニメーションにも通じる物語表現手法を探る。
★絵巻によるvisual storytelling

第7回
20世紀以降のアートムーブメントのキーワード(〜ism,〜art)と代表的な作品について考察する
★アートの様々な動向にキャッチフレーズをつけるなら?
第8回
世界的な美術展・フェスティバルで作品を発表するアーティスト事例をもとに、現代アートにおけるアイデンティティについて考える。
★分析レポート・自分で展示を企画するなら?

購入が必要な教科書
書名
増補新装カラー版西洋美術史
著者
高階秀彌監修
出版社
美術出版社
ISBN
10:4568400643
備考

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
第3Qの授業のため、状況が変わるかもしれないが、
オンライン授業の場合は、ZOOM録画(デジキャンからのリンク)を用いてオンデマンド動画の講義を配信する予定。

※上記は課題提出期限を過ぎると視聴できなくなる可能性がある。4年生などの就職活動、病欠など公欠届として相応な文書があれば、課題提出日が期日より多少遅れても、最低限の採点対象として受け付ける意思はあるので、視聴時期は早めに済ませておくのが望ましい。
教員連絡先