「ロジカルシンキングI 」では、今感じている課題や現在の状況を出発点に、よりよい状況にするための答えを探し、伝えることを目的としているのに対し、「ロジカルシンキング II」では、未来に何が起こるのか、何を実現するかを中心に据えて、「私はこれから○○を実現する」という未来にむけての創造的な思考について学ぶ。 まだ実在していないことがらについて、先に言葉を生み出し、その言葉によって未来を実際に創り出すような、その「言葉」を「コンセプト」と呼ぶ。コンセプトを未来の創造に先行して生み出される「言葉による未来」であり、コンセプトがあるからこそ、クリエイティブは成立する。 ビジネスの現場の中心は、イノベーションや創造的な活動である。まだ実在していない、これからの創造活動の担い手になるには、まずコンセプトを生み出す能力が必要である、それがあってこそ、テクニカルスキルによって実際に実現することが可能になる。逆に言えば、コンセプトなしにクリエイティブも創造もありえない。 本講座では、まず既存の商品やサービスを取り上げてそれが生み出されたコンセプトを「リバースエンジニアリング」する練習を通じて、コンセプトと実際のサービスの関係をつかむ。次いで、学生自身が創造してみたいテーマを設定し、それをコンセプトとして言語化する。創造、捜索活動には不可欠な、論理的コンセプトワークを学ぶクラスである。
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