シラバス情報
教員名 : 大口 孝之
授業コード
14210001
講義名
VFX概論 [オンデマンド]
開講時期
2021年度3Q(後期)
科目分類
基礎
科目分野
概論
教員名
大口 孝之
実務家教員
実務家教員
履修年次
1〜2
単位数
1.00単位
曜日時限
金曜4限
学習目標 (到達目標)
将来、映像監督やVFXスーパーバイザー、コンセプトアーティスト、映像デザイナーなどを目指す人々に必要とされる知識を得る。
授業概要 (教育目的)
新しい視覚的表現にチャレンジしてみたい人が、今では学びにくくなった古典的アナログの技術から、特殊な映像の歴史、さらにデジタル技術を用いた映像の最新情報を学べる。またこの分野を学問として研究してみたい人、さらに将来後進を育てる側に立ちたい人向けの講義でもある。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
レポート80%(内容と選んだテーマのセンス)、毎回のフィードバックシート10%、授業中の積極性10%。出席率70%以上で初めて成績評価対象となります(=70%未満は不可)。
期末試験の内容
レポート提出
課題の内容
授業内容
第1回
コンセプトアート、メカデザイン、クリチャーデザインの1回目。古典的名作から、現代のSF映画の基礎を作った、巨匠クラスの作品を紹介する。また彼らの具体的な制作過程を、貴重な映像で解説していく。
第2回
コンセプトアート、メカデザイン、クリチャーデザインの2回目。デジタル・ネイティブ世代のデザイナーたちによる、映画、ゲーム、商業施設などの仕事を中心に紹介。
第3回
ビジュアル・エフェクトの1回目。VFX(視覚効果)がどのように誕生し、活用されてきたかを学ぶ。それにより、デジタル化されたマットペインティングや、一度は忘れられたスクリーンプロセスがLEDウォールの登場で復活したように、古典技術の知識が最先端テクニックを生み出した例を学ぶ。
第4回
ビジュアル・エフェクトの2回目。オプチカル合成などの伝統的技術から、将来一般化するであろうライトフィールド合成、AI合成まで、様々なコンポジット技法を学ぶ。また、クリストファー・ノーラン監督らの活躍で再注目されている、ミニチュアモデルを用いた特殊撮影の方法についても学習する。
第5回
ビジュアル・エフェクトの3回目。ティルトシフト、強制遠近法、クラウドタンク、モーションコントロール撮影、タイムスライス、ボリューメトリック・キャプチャーなどについて学ぶ。
第6回
ビジュアル・エフェクトの4回目。無重力の表現や光の描写など、宇宙空間の表現について学ぶ。
第7回
映像で動物や絶滅した古生物、架空のクリーチャーを描くには、どんな映像技術があるのかを学習する。本物の動物の加工、アニマトロニクス、スーツ、特殊メイクなど様々な動物表現の手法を学ぶことで、生徒が将来VFXスーパーバイザーとなった場合、撮影条件や予算などを考慮して最適なテクニックを選択できる能力を身に付ける。
第8回
動物の表現の2回目。CGアニメ、モーション・キャプチャー、群れのシミュレーション、遺伝的アルゴリズムなど、デジタル技術を中心に語る。
購入が必要な教科書
教科書以外に準備するもの(画材・機材)
参考文献
「コンピュータ・グラフィックスの歴史 3DCGというイマジネーション」(フィルムアート社)
※大学での教科書販売はありません。
教員より履修学生へメッセージ
教員連絡先