宗教は心の平安をもたらし、人々の連携をつくるよい面もある一方で、気付かないうちに心に入り込み、支配し、自ら一面的な考えを広めることで、それに同調できない人々を抑圧することも起こる。
特に若い世代は、不安や迷いに襲われたときに、宗教のメッセージが心に響く状況になりやすい。時にそれは行きすぎをもたらし、自らの本来の目標を見失って宗教にのめり込んだり、他者を巻き込んで友人関係を崩壊させてしまうこともある。
新しい宗教は「ビジネス」や「政治」とも結びつきやすく、アルバイトや企業という名目でやってきて、収入を得るつもりが奪い取られ、いつの間にか心までも見失ってしまう例もある。
宗教とよい形で向き合うためにも、宗教のネガティブな面にも目を向け、社会性を見失うことなく、宗教と望ましい距離をとれる人になれるよう、現代的な宗教のありようを学ぶ。
※2020年度はZOOMでのオンライン開講とする。
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