現実的な目標から説明すると「コミュ障の抱える生きづらさをアイデアと実装により解消することを試みる」ゼミです。観念的に表現すると「伝える」と「察して」の間にある「伝われ」という態度について考えます。それをもう少しブレイクダウンするとゼミ名にした「パッシブコミュニケーション」になります。
パッシブ。大辞泉には「[形動]自分からは積極的に働きかけないさま。受動的。消極的。「パッシブな行動」⇔アクティブ」と書いてあります。情報の発信者としてコミュニケーションをデザインするのではなく、受信者側として、積極的な発信でなくても、ある種の態度を取ったり消極的な発信を行うことにより、より良く「受け取る」ことができるのではないか、ということを考えます。
課題だと感じている例をひとつ挙げると、渋谷109の周りにはナンパ師がいて、ほとんどの人はナンパ師から声をかけられることを迷惑だと感じますが、中には「ナンパされたい」と思っている人もゼロではなく、その意思がナンパしたい人に適切に伝われば、迷惑を被る人が減るばかりか、幸せになる人が増えます。じゃあ、それを実現するためにはどうすればいいか? といったことを考えていきます。
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