シラバス情報

授業コード
52130002
講義名
世界の神話 [ライブ型・FS]
開講時期
2021年度2Q(前期)
科目分類
教養
科目分野
知の源泉/表現
教員名
丸山 顕誠
実務家教員
履修年次
2〜4
単位数
1.00単位
曜日時限
火曜5限

学習目標 (到達目標)
・神話を類型・主題などから分析するための基礎能力を得る。
・神話の知識を更に深めるための基礎知識を得る。
授業概要 (教育目的)
神話は様々な創作の源泉となってきた。それはテーマであったり、話の展開であったり、小道具や比喩にも使われる。
創作に神話を使うには、それぞれの神話の全体的な知識と細部の知識、また世界中に広がる類話の知識も有用となる。

本講義では、世界の神話の主題・類型・広がりを、各回のテーマに即して講義する。
また、世界の神話(日本・ギリシア・『聖書』・北欧・エジプト・ケルト・シュメール・インドなど)の荒筋・文献などもあわせて講義する。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
・毎回のフィードバックシート(40%)
・期末レポート(60%)
期末試験の内容
講義で指示する。
課題の内容

授業内容
第1回
・神話とは何か
 神話とはなにか、神話学とは何かを概観する。
 また、ナルニア国物語の『ライオンと魔女と衣装だんす』を例に神話的思考と創作との関係、および神話の類型と主題の捉え方を学ぶ。
第2回
・創世神話
 創世神話はそれぞれの神話世界において決定的な役割を果たす。
 類似の神話であっても、その意味しているものは全く違う場合もある。
 様々な神話の比較から創世神話の広がりと個別の特徴を学ぶ。
第3回
・人の始まりと冥界神話
 死を避けられない存在である人にとって冥界の観念は重要視されてきた。
 しかし、冥界の在り方は一様ではない。多様な人の誕生・冥界神話と霊魂観について学習する。
第4回
・神話と祭祀
 神話は人の営みと密接に関連している。
 神話の論理に基づいて、人は祭祀を行って神と関係を持つ。
 具体的に人々はどのように神と関係を持ってきたのか。神話と祭祀との関係を学ぶ。
第5回
・英雄伝説と龍
 神・半神・人は英雄として大地を放浪し、時には龍と戦う。
 英雄伝説のあり方は創作などにも強い影響を与えてきた。
 著名な英雄伝説の荒筋・特徴・影響を学ぶ。
第6回
・異類婚姻譚
 異類と人が結婚することは、それぞれの神話世界のなかで様々な意味を持つ。
 神の子供、神の妻・夫となった神話がどのようにその神話のなかで意味を持っているのかを学ぶ。
第7回
・洪水神話
 洪水神話は新たな秩序の始まりや人の始まりなどと密接に結びついた神話である。
 それぞれの洪水神話の特徴を学ぶ。
第8回
・神々の戦い
 神々の戦いも、洪水神話と同様に、これまでの秩序の終焉と新たな世界の始まりを告げるものとしての役割を果たしているものが多い。
 神の戦いが、それぞれの神話の世界に影響を与えているのかを学ぶ。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
※大学での教科書販売はありません。

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