シラバス情報

授業コード
91110021
講義名
ゼミ I (電子出版ゼミ) [ハイブリット *対面あり]
開講時期
2021年度3Q(後期)
科目分類
研究科目
科目分野
教員名
徳永 修
実務家教員
実務家教員
履修年次
3
単位数
1.00単位
曜日時限
木曜2限

学習目標 (到達目標)
伝統的な書誌表現と新しい表現形態としての電子出版物/デジタルメディアを分け隔てなく愛し、人生にとって有益な情報を自然に享受できるための基本姿勢を身につける。また、電子出版も含めた出版の未来を担い、将来、コンテンツ文化とコンテンツ産業に寄与できるようなリテラシーを獲得する。
授業概要 (教育目的)
出版・コンテンツ文化と産業の未来を担う人材の育成を目的に、出版物と電子出版物双方への理解を深めるための基礎的な講義・制作実習を行う。電子出版のスタンダードであるEPUB形式を各自制作するものとする。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
●評価方法:学習目標への到達の度合いを評価の基準とし、授業内における行動および課題を通じて評価を行う。全員に統一した課題を設定する場合と、個別に課題を設定する場合がある
●評価基準:ゼミ出席時の行動評価:35%、課題提出65%
●注意事項:出席率が70%に満たない学生は評価の対象とならない。公欠する場合は事前に届けること。やむを得ない事情で事前の届け出が困難な場合は事後に届けること
※公欠=就職活動や慶弔などやむを得ない事情でゼミを欠席する場合、出席扱いとする
期末試験の内容
試験は実施せず、課題提出でこれに代える。
課題の内容
課題図書の所感を各自で執筆し、それらをまとめた所感集をEPUB形式の電子書籍で制作することを予定している。

授業内容
第1回
出版メディアの現状と歴史を軸に、われわれが電子出版に取り組む意味を考察する。また、制作課題に関連したガイダンス(課題図書と書評執筆)を行う。
第2回
電子出版の現状を整理し、ベーシックなものから最先端のものまで、さまざまな電子出版物を体験してみる。
第3回
電子出版のフォーマットの基本を知り、テキスト系電子出版物の標準形式であるEPUBについて講義する。
第4回
電子出版物の制作を念頭に置き、おもにEPUBを題材としてプリント版と電子版を比較しつつ出版物の構造と特徴について講義する。
第5回
出誌面構成、原稿整理や校正など、テキストの取り扱いを中心に編集の基本技法を説明する。文字コードなど、デジタル特有のノウハウにも触れる予定。
第6回
制作課題として、今後、実際にEPUB形式の電子出版コンテンツを作っていく。そのためのオーサリング・ツールについての説明。RomancerなどWebサービスの使用を予定。
第7回
表現力に優れたインタラクティブ形式など、EPUB以外の電子出版フォーマットについて講義する。
第8回
前各自制作した課題(EPUBコンテンツ)をプレゼンテーションし、相互評価する。

購入が必要な教科書
書名
今こそ読みたいマクルーハン
著者
小林啓倫
出版社
マイナビ新書
ISBN
978‒4‒8399‒4653‒1
備考
電子版を推奨

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
Adobe Creative Cloudのアカウントを取得していること。
facebookおよびLINEのアカウントを取得していること(特段の事情がない限り必須)。

参考文献
ゼミ実施時に随時指定する。
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
自分が興味のあるテーマを追究し、電子出版物に作り上げていくゼミです。小説、写真、イラスト、デザインなど、取り組むテーマの種類は問いません。
本が好きな人、出版や編集などメディアの仕事に興味のある人、スマホやタブレットのアプリやコンテンツを作ってみたい人など、歓迎します。

●履修にあたっての注意事項
1)必要なスキル:本や雑誌が 好きであること。タブレットなどのデジタル機器に興味を持っていること。グラフィックデザインおよびWeb/HTMLに関する基礎知識があれば、なおよい
2)対面講義時は原則としてMacを用いて説明する(Macの操作に習熟している必要はない。また、卒業制作はWindows等を用いて構わない)。リモート講義時は各自のパソコン(OSは問わない)を用いること
3)必要と状況に応じ、ゲスト教員、補助教員等と指導にあたる場合がある、また、授業内容は随時変更することがある
4)卒業制作の提出形式:ゼミ履修後に引き続き卒業制作の指導を受ける場合、全員に統一した課題を設定せず、個々人の意思と適性を鑑み卒業制作(電子出版物=EPUB形式、インタラクティブ形式、プリント・オン・デマンド、その他)、論文、研究成果報告のいずれかを決定する
5)コロナ禍に適切に対応できるよう、状況に応じた授業の進め方を検討・実施する
教員連絡先
メールアドレス o.tokunaga@dhw.ac.jp
参考URL http://www.dhw.ac.jp/teacher/tokunaga/