コンテンツは、知的財産の中でも最も運用の柔軟性が高いため応用範囲が広く、事業設計によって獲得できる収益に大きな幅が生じうるものである。 創作を行うだけではなく、その運用を見越した設計を取り込むことでより効果的な結果を得られることは明白ではあるものの、それに必要となる知識や技能を示すものは少ない。そこで、知的財産(IP)の基礎的な理解をコンテンツを中心に行い、その上でコンテンツ産業を知的財産の運用という視点から解釈を行うことで、知的財産に関する基礎的な知識習得の必要性及びその具体的な項目について理解する。 最終的には、技能検定制度(国家資格)である「知的財産管理技能士」資格レベルの知識(主に著作権関連法とその運用)習得の前提となる背景理解を目指す。さらには同資格の延長線上にある「知的財産アナリスト(コンテンツ・ビジネスプロフェッショナル)」に相当する実践的知見にも触れる。
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