シラバス情報

科目名
クリエイティブコンピュテーション
副題
デジタルとフィジカルを繋ぐメディアアート表現
科目カテゴリ
専門
科目モジュール
基礎・理論
科目系統
A
開講時期
2Q 夏季集中
開講曜日
火曜日
開講時限
7-8限
担当教員
山岡 潤一
定員
25名
単位数
1単位

授業概要
近年、プロジェクションマッピングやAR・VR技術などのテクノロジーを駆使して、デジタルとフィジカルを繋ぐインタラクティブな表現が盛んに行われている。本講義では、インタラクティブ性のあるメディアアート表現方法の獲得のため、作品事例や作法などを学ぶと共に、クリエイティブコーディング環境やデジタルファブリケーションを活用しながらスケッチを行い、最終的な成果物の具現化に至るまでのプロセスを実践的に体得することを目的とする。具体的には、デジタルとフィジカルを行き来するメディアアートに関する作品事例や制作プロセスの説明と、フィジカルコンピューティングを元にした実践形式の講義を行う。また修了課題制作等において高いオリジナリティを持ったアウトプットを創出するための基盤を養う。
到達目標
・最新のインタラクティブメディアに関する研究や作品の事例を知ることで、メディアートの思想・理論を習得できる
・ラピッドプロトタイピング技術を習得して、電子工作やプログラミングを通して、作品制作のノウハウを習得する
・最終制作に向けて実践的にアドバイスを受けることで、作品のクオリティの高め方を理解できるようになる
授業内容のキーワード
メディアアート、デジタルファブリケーション、フィジカルコンピューティング、インタラクティブメディア、プロトタイピング

回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
メディアアート概論
(導入と事例紹介)
・全8回の講義の流れの説明し、最終課題に関しての連絡、自己紹介を行う。
・これまでのメディアアートの歴史や成り立ち、過去のアーティストの作品を紹介する。
・メディアート、デザイン、サイエンスに関する関わり方などを考える。
遠隔授業
第2回
Arduino基礎
フィジカルコンピューティングのためのマイコンボードArduinoの説明と簡単な電子部品を用いた入出力の確認をする。
遠隔授業
第3回
メディアアート概論
(制作プロセス等)
アート作品制作のプロセスを紹介しながら、企画、発想の方法、制作、マネジメント、展示設営、展示運営などに関して説明する。
遠隔授業
第4回
Arduino応用
マイコンボードのArduinoを用いて、特殊なセンサやアクチュエータなどの使い方や様々な特殊マテリアルを組み合わせた表現方法を学ぶ。
遠隔授業
第5回
メディアアート概論
(応用例、展示に関して)
メディアアートの今後や応用事例、研究事例等について説明する。
遠隔授業
第6回
ファブリケーション講習
電子基板を組み合わせるための筐体を制作するために、3Dプリンタなどのデジタルファブリケーション装置について説明する。CADを用いた設計手法を学ぶ。
遠隔授業
第7回
講評会
これまでの講義で学んだことを元に、授業内で作成した最終制作物を発表し、講評会を行う。
ハイブリッド授業
第8回
講評会
これまでの講義で学んだことを元に、授業内で作成した最終制作物を発表し、講評会を行う。
ハイブリッド授業

授業形式
講義、演習形式。
成績評価方法・基準
FSのコメント 50%
最終課題・最終発表 50%
履修条件および学生へのメッセージ
メディアアートやテクノロジーに関心のある学生の履修を推奨する。
本講座は初学者向けであるので、初めから高いスキルは問わない。
最終課題に向けて個々人で制作してもらうため、授業前に課題がある。
また実技もあるため、各自PCを持参すること、Arduinoなどの電子工作に必要な部品等(5000円程度)は自己負担になる。
教科書
教員が作成する資料を利用する。
参考文献
Massimo Banzi著, Arduinoをはじめよう 第3版(Make:PROJECTS), オライリージャパン