シラバス情報

科目名
デジタル表現基礎C(アダプティブラーニング)
副題
コンテンツ制作技術を動画×‟人的”適応学習で最短習得
科目カテゴリ
専門
科目モジュール
基礎・理論
科目系統
A
開講時期
3Q
開講曜日
金曜日
開講時限
7限
担当教員
石川大樹
定員
40名
単位数
1単位

授業概要
ビジネスプランや企画を実現するためには、プロトタイプを作ってプレゼンすることが大切である。
本講座では、効率的に最短で目指すアイデアを”見せられる形”にして表現するための”制作スキルの基礎”を習得するため、
各自が希望・選択したデジタルハリウッドの動画教材を、授業の日は1つのオンライン教室に集まって、
授業以外の日は自宅等で自分で目標設定した週毎の学習スケジュールに沿って動画学習をしてもらう。
講師は動画教材の内容に関しての質問は答えないが、学習進捗から学び方をアドバイスする。
さらに毎回制作のヒントになる講義や、仲間とのグループディスカッションを通じた気づきを得ながら
動画を活かした″能動的な学びと実践力の習得”を目指していく。
到達目標
・Web/グラフィック/3DCG/映像/プログラミング/ゲーム 6領域のうち、希望する制作スキルを動画教材で習得できる
・アダプティブラーニングを通じてデジタル時代の効果的な自己学習方法を体験する
・自ら調べ、選び取り、試し、修正する 能動的な学びのクセを身に着ける
授業内容のキーワード
動画学習
デジタルツール基礎スキル習得
アダプティブラーニング
能動的学習
目標達成

回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
イントロダクション
課題確認面談
・全8回の講義の流れ・取り組み方を解説する
・事前に設定した目標と学習方針を本人と固める個別面談を行う
遠隔授業
第2回
動画教材での学習
・講師から各ジャンルの制作のヒントになる講義を行う
・各ジャンル別のグループで情報共有のディスカッションを行う
・各自、動画教材による個別学習を行う(適宜講師に悩みを相談する)
遠隔授業
第3回
動画教材での学習
・講師から各ジャンルの制作のヒントになる講義を行う
・各ジャンル別のグループで情報共有のディスカッションを行う
・各自、動画教材による個別学習を行う(適宜講師に悩みを相談する)
遠隔授業
第4回
動画教材での学習
・講師から各ジャンルの制作のヒントになる講義を行う
・各ジャンル別のグループで情報共有のディスカッションを行う
・各自、動画教材による個別学習を行う(適宜講師に悩みを相談する)
遠隔授業
第5回
動画教材での学習
進捗確認面談
・講師から各ジャンルの制作のヒントになる講義を行う
・各ジャンル別のグループで情報共有のディスカッションを行う
・各自、動画教材による個別学習を行う(適宜講師に悩みを相談する)
・学生の中間面談を行う(学習の方向性の調整・変更、最終課題に関する相談)
遠隔授業
第6回
動画教材での学習
・講師から各ジャンルの制作のヒントになる講義を行う
・各ジャンル別のグループで情報共有のディスカッションを行う
・各自、動画教材による個別学習を行う(適宜講師に悩みを相談する)
遠隔授業
第7回
動画教材での学習
・講師から各ジャンルの制作のヒントになる講義を行う
・各ジャンル別のグループで情報共有のディスカッションを行う
・各自、動画教材による個別学習を行う(適宜講師に悩みを相談する)
遠隔授業
第8回
動画教材での学習
・課題発表会(この日に提出した学生のみ授業中に課題を発表する(加点対象) )
・各ジャンル別のグループで情報共有のディスカッションを行う
・各自、動画教材による個別学習を行う
遠隔授業

授業形式
【形式】
・授業は全てZOOMを使ったオンライン授業となる
・毎回の講義は3つの構成からなる
 ①講師から学習や制作のヒント・気づきになる講義
 ②各ジャンルのグループに分かれたディスカッション
 (先週の自主学習の振り返り・悩み・効果的だった動画学習方法の共有)
 ③各自、自分の学習目標に基づいて動画学習(不明点は学生同士で教えあい)
・講師は動画教材の内容の質問には答えない。
 理解できていない部分や動画教材で対応していない部分を
 どのように学習すればよいのかをアドバイスするのみ
・講義以外の時間も、学習期間中は自宅でオンライン学習ができる
・動画教材はパソコンだけでなくタブレットやスマートフォンでも閲覧できる
・講義外でもクラスメイト同士の情報交換や教えあう場として、 GoogleClassRoomのクラスを用意する


【受講できる教材】
①グラフィック(Illutrator/Photoshop)
②Web(Webデザイナー,WordPress<Webデザイン制作経験者のみ>)
③3DCG(MAYA・3dsMAX・Zbrush<モデル制作のみの希望者> houdini<CG経験者推奨>)
④映像制作(AfterEffects/Premiere講座<Illustrator/Photoshop未経験者は同時受講>)
⑤プログラミング(PHP・Python・Swift)
⑥ゲーム(Unity・Unreal Engine)
成績評価方法・基準
目標に合わせ選択したデジタルハリウッドの動画教材の学習進捗 30%
ディスカッションでの積極的な発言と情報共有 30%
目標シートの振り返り欄の記入において、学びの気づきがみられる報告がされているか? 20%
難易度別の課題選択と完成度 20%

【前提条件】
 ・デジタルハリウッドの動画教材を学習せずに提出された課題は評価対象外となる
  ・デジタルハリウッドから提供する動画教材を選択・受講せず、外部の教材のみを受講することを禁ずる
  ・元々習得しているスキルでのみ作成・提出した課題は評価を減点する(授業を受講した意味がないため)
  ・別途配布する各項目の評価基準を記したルーブリックを自分で確認すること

【下記4点を合計して評価】
①目標に合わせ自分で選択したデジタルハリウッドの動画教材の学習:20%

 本科目は、学んだ経験の無いコンテンツ制作スキルを、デジタルハリウッドの動画教材を用いて習得することと
 能動的な学習習慣の方法を身に着けることが目的である。したがって、以下の観点から評価を行う。

 ・自分の目標に合わせた最適な動画教材と学習部分の選択ができているか
 ・能動的に進捗管理を行い確実に学習しているか 
 ・学習中の気づきや動画の疑問点などを共有できているか
 
②ディスカッションでの積極的な発言と情報共有:30%
 
 毎週オンラインでの集合授業では、前回の授業からの1週間の学習の振り返りと気づきを
 同じ領域を学習しているメンバーで構成されたグループディスカッションで発表してもらう。
 メンバーは発表者の振り返りに傾聴し、批判ではなく自分ならどうするか?アドバイスをする。
 また発表者は自らの学習の振り返りからの反省点や、成功につながった知識の吸収や行動、所作を
 共有する。こうした積極的な学びの気づきのディスカッションをどれだけ有意義に行えたか?を
 書記を担当する学生が記入したスプレッドシートを元に教員は、リアルタイムに評価する。

③目標シートの振り返り欄の記入において、学びの気づきがみられる報告がされているか?:30%

 受講前に設定した目標シートの週ごとのスケジュールに対して、自身がどう学習を進められたか?振り返り
 報告する。スケジュール通りに学習を進めるだけでなく、反省点や不明点、良かった点などを教員に報告することで
 教員はこの振り返りの報告を元に学習状況の評価とフィードバックを行うため、重要な評価方法の1つである。

④難易度別の課題選択と完成度(※あくまで参考的な指針でこれが絶対ではない):20%

 課題の評価に関しては、①②③の成果としての評価となるため、最も重要な評価対象では無い。
 難易度は学習量と範囲に連動しているだけであるので個人的な目標が学習範囲の狭い領域でも
 ①②③の評価と合わせて行うため④のみで評価を著しく下げる要素とはならない。

  ★★★プラチナ  :15点〜20点
  ★★ゴールド   :10点〜15点
  ★シルバー    :  7点〜10点

(グラフィック)
  ★★★プラチナ  :チラシや冊子の作成  Webサイトのカンプデザイン
  ★★ゴールド   :オリジナルのグッズ・グリーティングカード
  ★シルバー    :バナー、ロゴの作成

(Web)
   ★★★プラチナ  :3ページ程度のオリジナルWebサイト 
  ★★ゴールド   :オリジナルのランディングページ(1ページ)サイト
  ★シルバー    :動画教材の課題サイトを完成

(3DCG)
  ★★★プラチナ  :30秒までのムービー(モデル・テクスチャ・アニメーション・エフェクト)
  ★★ゴールド   :15秒までのムービー(モデル・アニメーション)
  ★シルバー    :モデリング静止画(モデリングデータとレンダリングした静止画)

(映像)
  ★★★プラチナ  :イラストをベースにしたモーションインフォグラフィクスムービー
  ★★ゴールド   :実写・CG画像・映像などを駆使したMIXムービー(AfterEffectsとPremiereを組み合わせて)
  ★シルバー    :実写ムービー(Premiereのみで編集・文字入れ)

(プログラミング)
  ★★★プラチナ  :オリジナル または動画教材以外のサンプルを制作
  ★★ゴールド   :動画内サンプルを改造(改造ポイントのプレゼン含む)
  ★シルバー         :基礎編の動画内サンプル・課題をすべて提出

(Unity等ゲーム開発環境系)
  ★★★プラチナ   :オリジナル または動画教材以外のサンプルを制作
  ★★ゴールド   :動画内サンプルを改造(改造ポイントのプレゼン含む)
  ★シルバー    :基礎編の動画内サンプル・課題をすべて提出

・課題と同時に提出する 学習報告書も重要な加点・減点の材料となる。
・目標設定の要件分析を元に、動画学習の中でも特に注力した学習部分を説明できているか否か
・動画学習成果の課題への反映箇所を説明できているか否か
・目標を実現するための要素が動画教材に足りない場合の、応用学習の内容報告ができているか否か
履修条件および学生へのメッセージ
【受講の前提条件】
・既に習得しているスキル以外を習得したい学生を受講対象とする
・授業は遠隔のライブ授業と動画学習で構成される
・スキルより、学習の習慣化や学習態度を重視する
・パソコン・ソフト・タブレット・通信等の受講環境は基本的に自分で用意をする
・希望する習得スキルに該当する動画教材がない場合は本講座の受講を断念いただく
・動画は日本語で解説をしている。動画を見て理解できない場合は本講座の受講を断念いただく
・受講前に達成目標と、目標に必要な要素を洗い出すシート(目標設定シート)に記入し、それを元に講師と学習方針を詰める
 目標の設定をしない場合は、受講者にカウントされないため、動画の提供を行わず評価もしない。
・学習目標シート(ゴール・スケジュール)の変更は随時できる。その際は教員に変更方針を伝える
・必ず自分の無料Gmailアカウントを取得していること(企業や学校で発行されたメール・機能制限されたGmailは不可)

【受講環境】
・ZOOM(遠隔授業・ディスカッション)
・GoogleClassroomおよびGSuites(宿題回答・目標シート入力・ディスカッション議事録入力)
・Youtube(CG/映像/プログラミング課題提出に使用)

【ソフトおよびパソコン】
(ソフト)
・Web・グラフィック:Adobe CC Photoshop・Illusutrator・DreamWeaver Indesign(CC2019以降) 
・3DCG:Autodesk MAYA2020または3dsMAX2020(途中バージョンアップの可能性あり)、Zbrush2018以降(途中バージョンアップの可能性あり)、Houdini18.0.460以降
・映像:Adobe CC2018以降の Premiere・AfterEffects(途中バージョンアップの可能性あり)
・Unity3D:2020以降
・Unreal Engine : Ver4.21.2
・プログラミング:プログラミングエディタ(それぞれ動画で環境の指定をする)

(パソコンスペック)
それぞれのソフトメーカーのスペック表を参照しパソコンを準備すること
(講義はPCルームで行われるが、自宅学習ではネットにつながるPCが必要)
・AdobeCC 各ソフト:https://helpx.adobe.com/jp/creative-cloud/system-requirements.html
・AdobeXD:https://adobe.ly/3luCuJp
・Autodesk MAYA:https://autode.sk/2VqnUYQ
・Autodesk 3dsMAX:https://autode.sk/3mpFGXQ
・Houdini:https://www.sidefx.com/ja/Support/system-requirements/
・Zbursh:https://oakcorp.net/pixologic/system/ ※別途 要ペンタブレット
・プログラミング系:Swift = Macのみの開発環境のため、AppleのMacbook2017年以降のノートブックを推奨する
           python/php = 学習のしやすさやSwiftへのステップアップ学習も含めて、MacBookを推奨する
・ゲームエンジン Unity3D: https://unity3d.com/jp/get-unity/download
              ※VR編はヘッドマウントディスプレイが必要である
      Unreal Engine:動作環境を確認 https://bit.ly/2NkCyA6
教科書
特定の書籍等は利用しない。
個人購入で学習の参考にしたテキスト等あれば、課題提出の際に書籍名を記載すること。
参考文献
参考文献については講義内で適宜紹介する。