シラバス情報

科目名
デジタルコミュニケーション原論
副題
科目カテゴリ
専門
科目モジュール
基礎・理論
科目系統
S
開講時期
2Q
開講曜日
金曜日
開講時限
7限
担当教員
杉山 知之
定員
70名
単位数
1単位

授業概要
コンピュータとそのネットワークを基盤とするデジタルコミュニケーションは、人類が自ら創造した広大な情報空間となった。
この情報空間と現実空間の両方を自由に使うことができる現実が、我々に与えられた生活環境となっている。
しかし、その環境をどのように活かすかの探求は、まだ始まったばかりと言えるだろう。
本講座においては、アナログメディアの発達からデジタルメディアへの移行を歴史的に振り返りながら、数々のエポックメイキングな出来事を解説すると共に、インターネットの一般での利用と同時に開校したデジタルハリウッドについての理解も深める。
アナログのデジタル化に終わらない、これからのデジタルコミュニケーションとは何かについても考えていく講座である。
到達目標
・デジタルコミュニケーションの過去から未来へ至る流れを学び、発展や歴史を理解する
・これまでのIT化やデジタル化との違いを知り、Digitalizationの本質について理解することができる
・院生諸君自身の体感として、常に変化する世界の流れをキャッチし、未来への構図を描ける感覚を養う
・DXを理解し、DXならではの新たな価値創造を考え、行く末を描ける能力を身につける
授業内容のキーワード
Digitalization、Interactive、The Media Lab、Artificial Intelligence、DX

回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
メディアとコンテンツ
コンテンツとは/音楽コンテンツと録音再生技術/アナログからデジタルへの変移について説明する。
人々は、いかにコンテンツを産み出したのか?
Digitalizationの理解を深める。
遠隔授業
第2回
デジタルメディアの歴史
コンピュータ=メディアへの歴史/Aspen Movie Map/1946年からのコンピュータの発達を、コンテンツ産業から見る。
遠隔授業
第3回
パーソナルコンピュータの登場
パーソナルコンピュータは、いかにして登場したか?/ALTOからMacintoshまでのコンピュータの歴史を説明する。
PC産業の運命を決めたIBM PCと、クリエイティブ産業を刺激したMacintoshについて知る。
中間課題についての説明を行う。(予定)
遠隔授業
第4回
メディアラボの登場
The Media Lab/デジタルメディア史に残る数々のデモを解説する。
デジタルでできることとは何か、その発想を体感する。
遠隔授業
第5回
コンテンツ産業とは何か?
統計からみる日本のコンテンツ産業の解説を行う。/クリエイティブインダストリーとは何か?
日本のコンテンツ産業の現状と今後の可能性を考える。コンテンツ生産大国としての認識を深める。
遠隔授業
第6回
VRとMR
メタバースとは何か?/人は何故、メタバースに魅力を感じるのか?
ミックスト・リアリティの世界とは? ヴァーチャルアイドルからV Tuberへの変移を知る。
遠隔授業
第7回
デジタルハリウッド
デジタルハリウッドを知る。
遠隔授業
第8回
ディスカッション
デジタルコミュニケーションが進むべき方向とは?
最終課題の説明を行う。
遠隔授業

授業形式
講義形式
成績評価方法・基準
毎回のFSのコメント 40%
中間課題(レポート) 10%
授業態度(授業中の発言や質問、グループディスカッションの進行) 20%
最終課題のレポートの完成度 30%
履修条件および学生へのメッセージ
本講座は、教員が40年以上に渡る実体験から得た経験を元に構成されており、デジタルハリウッド大学大学院において、すべての院生が共有すべき知識という意識を持ってシラバスが作られている。
なお、本学の学部より進学した諸君においては、多少、学部初年度の必修講義である「デジタルコミュニケーション概論」と内容が重なるところがあることを記しておく。
また講義の進捗などにより、シラバスと異なる講義内容となる可能性がある。

以下の書籍を読んでおくことが望ましい。
・魔法の世紀 落合陽一著 出版社: PLANETS
・デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂 落合陽一著 出版社: PLANETS/第二次惑星開発委員会
教科書
毎回、教員が作成する資料を利用する。
参考文献
参考文献については講義内で適宜紹介する。