シラバス情報

科目名
アーキテクチャ原論A(コンピュータ)
副題
デジタルトランスフォーメーションを引き起こすしくみ
科目カテゴリ
専門
科目モジュール
基礎・理論
科目系統
S
開講時期
1Q
開講曜日
金曜日
開講時限
8限
担当教員
橋本 昌嗣
定員
70名
単位数
1単位

授業概要
近年、産業のデジタル化はデジタルトランスフォーメーションと呼ばれている。それを支えているのがIT技術の進化である。よりよいサービスを実現するためにはコンピュータの性能を最大限に引き出す必要がある。
アーキテクチャとは設計思想である。本科目は、コンピュータのしくみをコンピュータの知識を持たない学生に対してIntel、NVIDIA等からゲスト講師を招き、わかりやすく解説する。
これらの講義を経て、受講者には、コンピュータの未来像を予見するために現在のコンピュータの不満点を改めて考え、将来どのようなコンピュータに進化していくのか、レポートにまとめるのが最終的なゴールとなる。
到達目標
・コンピュータの動作の原理を習得する
・コンピュータに対する不安感を払拭する
・日々の生活の中からコンピュータに対する不満、課題を考えられるようになる
・コンピュータのしくみを理解しながら、便利になったらよい箇所を考えられるようになる
・コンピュータのしくみを理解した上で、新しいサービスを予見する能力を習得する
授業内容のキーワード
デジタルトランスフォーメーション、CPU、GPU、AI、Deep Learning、クラウド、仮想化、インターネット、データセンター、OS、GUI、感情認識、モビリティSegway、ロボット

回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
デジタルトランスフォーメーションを引き起こすIT技術の進化
デジタルトランスフォーメーションを引き起こすIT技術の全体を俯瞰し、解説する。
遠隔授業
第2回
コンピュータの頭脳CPU
コンピュータの中核となる頭脳であるCPUのしくみについて解説する。
遠隔授業
第3回
3次元グラフィックス・映像処理、AI処理を行うGPU
CPUとともにコンピュータの中核となり、3次元グラフィックス処理や映像処理のみならず、AI処理を行うGPUのしくみについて解説する。
遠隔授業
第4回
コンピュータと人間の仲立ちをする基本ソフトOS(オペレーティング・システム)
人間のマウスやキーボードからの指示に従い、CPUやGPUの性能を引き出し、それぞれに仕事を割り振りし実行する、基本ソフトとよばれるOSのしくみについて解説する。また、オープンソースのしくみに触れる。
遠隔授業
第5回
GUIとスマートフォン
ユーザビリティを語る上で、はずせない、GUIとスマートフォンの進化について解説する。
遠隔授業
第6回
いつでもどこでも簡単に利用可能なクラウド・コンピューティングのしくみ
Gmailなど、サーバがどこにあるかを意識せずに、PCや携帯どこからでも利用できることをクラウドコンピューティングという。そのしくみを解説する。
遠隔授業
第7回
インターネットとデータセンターのしくみ
サーバ設置専用の施設であるデータセンターの概要と、最新情報。データセンターと皆さんを繋ぐインターネットのしくみについて解説する。
遠隔授業
第8回
ロボットテクノロジーのモビリティや医療への展開
ロボットの要素技術のコミュニケーション機能の1部の感情認識技術を応用し、音声病態分析を行う取り組みや、パーソナルモビリティのSegwayをベースとしたロボット化等を紹介する。
遠隔授業

授業形式
講義形式
・聞いているだけでコンピュータのしくみを理解できる。
・IT主要企業からゲストを招く形で講義を行う。
成績評価方法・基準
レポート 80%
ディスカッション内容 20%
履修条件および学生へのメッセージ
コンピュータが苦手な人も、日本で一番コンピュータに詳しい教員がわかりやすく解説する。図や動画をたくさん用いて説明するので、先入観なしできいてください。
教科書
「コンピュータは私たちをどう進化させるのか 必要な情報技術がわかる8つの授業」(ポプラ新書)
ISBN978-4-591-15285-0
参考文献
参考文献については講義内で適宜紹介する。