いかなる表現を行うときも、デッサン力は、すべての表現に通じる基礎となるものである。本講義は、デッサン演習1・2へのスムースな導入を目的としている。身の回りのモノの形の正確な捉え方を学ぶことから始める。単に絵がうまく描けるようになることを目的とするのではなく、デッサンは、表現者にとって、発想の原点であり、また想像力と深淵な関係を持っている事を学ぶ。先ずは、観察から引き出される探究心の扉を開けることから始める。また、他者との関係に於いても、コミュニケーションを円滑に行うための技術であるという観点を持つ講義となっている。
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