シラバス情報

授業コード
32530001
講義名
表現演習応用 I 【セット履修】[オンデマンド型・FS]
開講時期
2021年度1Q(前期)
科目分類
演習
科目分野
グラフィック
教員名
南雲 治嘉
実務家教員
実務家教員
履修年次
3〜4
単位数
2単位
曜日時限
水曜5限、水曜6限

学習目標 (到達目標)
各種専門表現手法の修得を目指す。
表現演習ⅠⅡで行った表現体験を元に専門領域の高度な表現技術を学ぶ。
自分が目指す専門領域の絞り込みと、最終的にプロとしても通じる表現力を身に付けることを学習目標とする。
領域は、アーチスト、イラストレーター、漫画家、キャラクターデザイナー、挿絵画家などを目指す人のための高度な教科である。
授業概要 (教育目的)
表現演習で行った表現体験(画材体験と幅広い表現技法)をさらに発展させる。
自分のやりたいジャンルを決め、テーマを設定し、企画から制作までを行う。
1Qで2作品の制作を目指す。
これらの作品はジャンルごとに異なるため、全員が同じテーマで課題を行うことはない。
ある意味卒制のミニ版のような形式で制作指導を行う。
一人一人の個性が基本となるので、自主性と積極性が授業を支える。
プロとして活躍できる基礎を作る。
履修条件
表現演習ⅠおよびⅡの単位修得
履修条件緩和
課題による緩和あり
成績評価方法・基準
・出席率70%以上、FS提出率70%以上で成績評価を行う。
・提出作品と途中チェックで点数を付ける。
・絶対提出の指定がある課題に対して、時期遅れ、未提出の場合はその時点で成績を不可とする。
※オンライン授業の場合はFSの提出(必須)が出席にカウントされる。
期末試験の内容
期末試験は実施しない。それぞれの修了課題がそれに該当する。問題がある場合には個別に対応※する。
1Q2Qの終わりにそれまでに制作した作品のプレゼンと提出をする。
※提出作品により成績を決めるが不合格者で合格点数の90バーセント以内の者については追課題を出題することがある。
課題の内容
自分のテーマに基づく作品を制作する。
毎回基礎的な表現の練習を行う。

授業内容
第1回
[制作企画1]4点制作
1.表現ジャンルとテーマを決定する。
2.タイトルと表現様式を決める。
3.4点の作品概略のラフスケッチを作る。
4.スケジュールアを組む。
第2回
制作する作品の下描きまで行う。
決定したテーマに基づきラフスケッチを行う。
本制作のための下描きを勧める。
第3回
これより毎回基礎的な描画練習を行う。
今回はスケッチとクロッキーによる基礎練習を行う。
本制作を進める。
第4回
基礎練習は空想画の制作。
本制作を進める。
第5回
基礎練習は制約の中での表現基礎。
デザインストロークによる表現。
本制作を進める。
第6回
基礎練習は水墨画風描画。
モノトーンによる奥行き。
本制作を進める。
第7回
基礎練習は特殊な投資図法。
円形の中の透視図。
本制作を進める。
第8回
基礎練習はマイナス表現法。
消しゴムによる描画法。
本制作仕上げとプレゼン
作品4点の提出
第9回
基礎練習は白抜き技法。
[制作企画2]4点制作
1.表現ジャンルとテーマを決定する。
2.タイトルと表現様式を決める。
3.4点の作品概略のラフスケッチを作る。
4.スケジュールアを組む。
第10回
基礎練習は陰影を用いた3D表現。
本制作を進める。
第11回
基礎練習はフロッタージュ。
何かの形を鉛筆などで浮き上がらせる。
本制作を進める。
第12回
基礎練習はシワの応用。
シワという偶然性と着彩による表現。
本制作を進める。
第13回
基礎練習は錯視の利用。
錯視を利用した表現。
本制作を進める。
第14回
基礎練習はトリックアート。
トリックを用いた作品の制作。
本制作を進める。
第15回
基礎練習はデフォルメ。
テデフォルメの表現を練習。
本制作を進める。
第16回
基礎練習顔を使った表現。
本制作仕上げとプレゼン。
作品4点の提出。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
表現に必要な水彩絵具、色鉛筆、ペンなどは各自が用意する。

参考文献
参考資料としてキャラクターの描き方が掲載されている雑誌を配布する。
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
教室での制作が中心となるので、自分が使用する道具や画材を持参すること。
自宅での制作も行うことによってクォリティの高い作品にすること。
オンライン授業では作業状況が目に見えないので進捗報告書をきちんと提出する。
プロになるための教科なので、手を抜かずコツコツと努力してほしい。
教員連絡先
nagumo@dhw.ac.jp