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授業コード |
52170001
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講義名 |
近代建築 [ライブ]
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開講時期 |
2021年度4Q(後期)
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科目分類 |
教養
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科目分野 |
知の源泉/表現
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教員名 |
川嶋 勝、田所 辰之助
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実務家教員 |
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履修年次 |
2〜4
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学習目標 (到達目標) |
・近代建築の特徴と歴史的な展開を学び、今日の建築空間との関係性を理解することで、自らのデザイン活動の実践に活用できる。 ・西欧における造形改革運動としての「モダニズム」の特徴を学ぶことで、今日につづく美意識の特質を理解できる。 ・日本における近代建築の導入過程と、日本の伝統文化との融合過程を学ぶことで、今日の建築をめぐる日本らしさの特質について理解できる。
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授業概要 (教育目的) |
今日の建築空間を理解するデザインの教養として、近代建築のエッセンスと歴史的な展開を解説することで、身の回りの建築や街並みの姿を意識的に観る目と考える力を養う。 近代建築の代表的な作品と建築家の系譜について、発生源である西欧と受容側である日本の両面から辿る。西欧の近代建築では造形改革運動によって様式建築が「モダニズム」へとドラマチックに移行し、それらを導入した日本では伝統文化と融合しながら世界的水準に迫っていった。これらの歴史的な展開のダイナミズムを、ヴィジュアルに解説していく。
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成績評価方法・基準 |
各回の小レポート30%、最終レポート70%で評価する。
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第1回 |
近代建築のエッセンスと日本らしさ 1.近代建築とその妙味 2.今日の建築と日本らしさ 3.近代建築の三大巨匠と日本 4.近代建築史のダイナミズム
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第2回 |
西欧1: 前史‐19世紀の状況 1.「歴史主義」の建築 2.技師たちによる造形 3.スカイスクレイパー(摩天楼)の出現 4.「郊外」の広がり
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第3回 |
西欧2: 芸術運動とモダニズム 1.「抽象」の美学 2.デ・ステイル 3. ロシア構成主義 4.バウハウスにおける総合
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第4回 |
西欧3: 三大巨匠と空間の変容 1.スペース・イン・モーション(ライト) 2.近代建築の5原則(コルビュジエ) 3.ユニヴァーサル・スペース(ミース)
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第5回 |
日本1: 西洋建築の導入と建築様式の模索 1.洋風建築のエネルギー 2.J.コンドルと日本人建築家の誕生 3. アジアへの目覚め
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第6回 |
日本2: 和洋の融合と建築家の表現 1.様式の折衷と近代和風 2.日本の表現派 3.数寄屋の近代
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第7回 |
日本3: 外国人建築家とモダニズムの展開 1.ライトとレーモンドの空間 2.バウハウスとル・コルビュジエの影響 3.日本の白い家と官庁営繕
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第8回 |
日本4: 伝統表現から都市デザインへ 1.モダニズムと伝統表現 2.木造モダニズムの展開 3.丹下健三と都市デザイン
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参考文献 |
『マトリクスで読む20世紀の空間デザイン』矢代真己、田所辰之助、濱嵜良実著、彰国社、2003年
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教員より履修学生へメッセージ |
今日の都市をかたちづくるビルディングの基本原理こそが近代建築にほかならない。それを生んだ建築家たちの多様な試行錯誤の姿から、空間デザインの多様性を感じることで、みなさんのデザイン活動の引き出しをより豊かにしてほしい。
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