シラバス情報

科目名
コンテンツデザイン演習B
副題
デジタル時代のデザイン・アートディレクションとは
科目カテゴリ
専門
科目モジュール
応用・実践
科目系統
D
開講時期
3Q
開講曜日
水曜日
開講時限
7限
担当教員
末永 剛
定員
30名
単位数
1単位

授業概要
実践的なアートディレクションの手法を通して、視覚的な領域をトータルコントロールする力を身につけることを目的とする。特にデジタル領域では様々なデバイス・プラットフォームへの「フィット力」、小さなサイズでも印象に残りそこにメッセージをまとめていく「抽象化」、多くの情報の中でも埋もれない「個性」をどのようにデザイン・構築・ディレクションしていくかを学ぶ。現職アートディレクターの目線から、デジタル以前から変わらない根本的な考え方と、デジタルならではの押さえるポイント、そして次世代へ向けてのトピックを検証する。また、講義全体でプロジェクトの「キービジュアル」(name+logo+image)を完成させるという課題を設定。実際にデザインする流れを通して、実践で役立つ力を身につける。
到達目標
・デジタル時代に通用するデザイン・アートディレクションの考え方を身につける
・プロジェクト(キャンペーンや、新規サービスなど)のキービジュアルを作成できるようになる
・視覚表現する、もしくはディレクションする上で、気をつけるべきポイントがわかるようになる
・事例やトレンドに詳しくなり、デザインの引き出しを増やす
・視覚表現において重要な説明能力を身につける
授業内容のキーワード
デザイン、アートディレクション、広告、デジタル、次世代の表現

回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
【SELF-INTRODUCTION】
自分のテーマを決め、自己紹介を1ページにまとめる。
様々なビジュアル要素をコントロールする上で、「テーマ」がとても重要となる。軸となるコンセプトを明確にし、どのクリエイティブもそのコンセプトに帰結できるアウトプットについて考える。
(課題:1ページのポートフォリオ)
遠隔授業
第2回
【リサーチ】
デジタル時代のアートディレクション事例紹介
過去の事例を紹介しつつ、キービジュアルについて検証する。デジタルの進化、発達によって、様々なビジュアルが生まれ「何故そうなっているのか?」をリバースエンジニアリングする力を持っていることが強みとなる。
(課題:自分の好きなKVの提出)
遠隔授業
第3回
【チームビルド】
様々な領域のスペシャリストたちとの共同作業とは
全ての領域を一人でカバーするのではなく様々な専門家と一緒にプロジェクトを進める事でよりプロジェクトのクオリティが上がる。アートディレクションする上で、どんなチームが良いのか、実践的なスタッフング、そしてビジュアル面での共通認識をそろえる方法、ツールなどを学ぶ。
(課題:KVの分析)
遠隔授業
第4回
【アイデアのデザイン】
デジタル発想のアイデアの見つけ方
構築的なアイデアの考え方とアウトプット発想の考え方があり、アートディレクターは後者と言われることが多い。その上でデジタル発想のアイデアの見つけ方を過去事例とともに検証する。
遠隔授業
第5回
【フィジビリティ】
実現可能性のチェック法
どんなアイデアも実現しなければ意味がないので、アイデアをどう実現するのか、実現可能性の検証方法を学ぶ。
(課題:最終課題のラフを作る)
遠隔授業
第6回
【アウトプット】
多様化したデバイスに対応する出力
メディアが増え、様々なアウトプットが必要になり、それに伴ってアウトプットのフォーマットも多様化している。過去から現在までのメディアの移り変わりとともに、様々な出力方法を学ぶ。
遠隔授業
第7回
【ドキュメント】
記録する方法とその重要性
ドキュメントをいかにデザインするかで、そのプロジェクトの評価が決まる。その重要性を学ぶとともに、ドキュメントする方法を学ぶ。
遠隔授業
第8回
【最終プレゼンテーション】
自分のプロジェクトを1つのキービジュアルにして発表する。
(最終課題:キービジュアルの発表)
遠隔授業

授業形式
基本的にはスライドをべースにした講義形式。また課題提出とそれに対する講評も行う。
成績評価方法・基準
授業態度・内容の理解度(FSにて確認する) 40%
積極性(授業内での発言・質問など) 10%
提出課題(最終課題を含め5回を予定) 25%
提出作品クオリティ評価 25%
履修条件および学生へのメッセージ
対象者:アートディレクション(特にデジタル領域)に興味のある学生・初歩的なデザインの知識、技術を持っている学生が対象。
履修条件:履修登録時に、過去自分でデザインをした制作物を2つ以上のせたポートフォリオ提出することが履修条件。ただし画像(動画)データだけでなく、デザインの意図をコメントとしてつけること。
ZOOMの受講:特別な事情をのぞいてビデオをONにすること。積極的なチャットでのコメント参加をすること。
教科書
講師作成のスライド資料を使用する。
参考文献
参考文献については講義内で適宜紹介する。