本講義の目的は、各履修生が、現代の犯罪情勢及び犯罪対策に関する実践的な諸課題を、犯罪社会学・公共政策学等の学術理論を踏まえつつ、主に私的アクター(私企業、NPO、地域社会、個人等)の視点から主体的に考察できるようになることです。言い換えると、各履修生が、犯罪対策の課題に関し、学術理論と実践の融合に基づく、問題発見及び解決能力を涵養することです。これは、本学のディプロマポリシーの中の「自らの良心に従って創造物の是非や価値を判断できる判断力を持つこと」に関連します。 具体的には、各受講生は、本講義を受講することにより、以下の知識,技能を取得することが期待されます。 (1)犯罪情勢及び対策に関する学術理論上の基本的な概念を理解し、説明することができる。 (2)犯罪情勢及び対策に関する学術理論上の基本的な論点の所在を理解し、説明することができる。 (3)日常的に発生している各種犯罪事案及び犯罪関連報道等の背景事情を、学術理論に基づき理解し、説明することができる。
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