シラバス情報
教員名 : 味村 隆司
科目名
リーガルマネジメント
科目カテゴリ
専門
科目モジュール
実践・応用
科目系統
D
開講時期
4Q
開講曜日
金曜日
開講時限
8限
担当教員
味村 隆司
定員
25名
単位数
1単位
授業概要
クリエイティブな活動の中で必要になる法的な考え方を身につけ、適切に対処できるよう、契約及びコンプライアンスに関して基本的かつ実践的な知識の獲得を目標として授業を行う。ビジネスを成長させる中で必要な、会社の仕組や個人事業との違い、商取引の法的解説、知的財産権等 に関して基本的な知識を獲得し、ビジネスにおいて紛争が生じた場合の解決手段、回避策に関する知識を習得することを目的とする。法理論の説明でなく、コンテンツビジネスにおいて発生しやすい紛争や課題の実例を用いて具体的な予防策対応策を説明する。
到達目標
(1)コンテンツビジネスに必要な契約、コンプライアンス及び知的財産権等に関する基本的知識を得ることができる。
(2)クリエイターやコンテンツ企業の法的リスクを理解し適切に対処できる思考を身につけることができる。
(3)コンテンツビジネスにおける紛争解決手段の知識を得ることができる。
(4)法律の専門家でない人がどのように法的な課題をクリアし、紛争を回避し、紛争を解決できるかにつき基本的知識を得ることができる。
キーワード
取引、会社、裁判、著作権、個人情報
回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
イントロダクション
リーガルマネジメント総論・・・
ビジネスにおける法的知識の必要性、法務部門・法的専門家の役割について。
コンプライアンス・・・
コンプライアンスとは何か。なぜ必要なのか、どのように実践していくか。
商取引の基本的知識 (1)・・・
民法の基本的な概念や取引に関連する法律の基本構造。
対面授業
第2回
商取引の基本的知識
物権と債権、ライセンスとは、契約自由の原則、取引の主体、法律の条文の読み方、登記の見方。
対面授業
第3回
契約
契約に関する基本的事項を学ぶ。
契約とは何か、典型的な契約類型、契約条項。
契約書をレビュー・ドラフトする上での実践的なテクニック。
対面授業
第4回
会社及び法人
ビジネスにおいて主体となることが多い「株式会社」を初めとする会社や法人の諸形態を学ぶ。あわせて個人事業と会社との違いについて学ぶ。
対面授業
第5回
法的紛争と法的手続
法的紛争の解決手段について学ぶ。
法的手続に至る前段階の紛争解決、訴訟による解決、訴訟外の解決(仲裁、調停)。
海外との紛争解決。
対面授業
第6回
知的財産権−産業財産権を中心に
知的財産権を確保し、活用していく戦略について学ぶ。
特許、著作権、商標、営業秘密の管理について。盗作の実例。
対面授業
第7回
知的財産権−著作権と盗作を中心に
実際に起こった盗作事例を検討しつつ著作権の防衛と活用につき学ぶ。
対面授業
第8回
個人情報保護
ITビジネスで重要である個人情報保護について学ぶ。
日本の個人情報保護法を中心にEUや米国における状況にも触れる。
対面授業
授業形式
講義形式
成績評価方法と基準
5段階評価(S〜D)
(1)課題(レポート)評価(60%)
(2)授業の理解度(発言、質問及びFSコメントのレベル)(20%)
(3)受講姿勢(配信資料の閲覧)(20%)
履修条件と留意事項
日本の法律を詳しく学んだことのない人を主な対象とする。法律に関する詳細な知識の伝達を目的とせず、実際のコンテンツ取引等で発生する事態の法的な見方ができるようにする。事前に配布する資料は読み又は視聴して出席すること。授業に自分のPCを持参すること。
教科書
なし
参考文献
講義の前、および講義内で適宜紹介する。