シラバス情報

科目名
地域課題とシステム思考
科目カテゴリ
専門
科目モジュール
実践・応用
科目系統
D
開講時期
4Q
開講曜日
水曜日
開講時限
7限
担当教員
山崎 俊巳
定員
25名
単位数
1単位

授業概要
本講義では、革新的な技術による社会経済の変革を目指す本学の中で、地域の具体的な社会経済課題の解決を取り上げる。この講義の特色として、それらの課題解決に役立つ、社会や生物の進化上の特性を理解する。もう一つの特色として、数人単位のチームを組織し、チームごとに、テーマの選定から課題解決案の作成・発表、レポート作成まで擬似的に行い、チームワークとシステム思考の実践力を習得する。
到達目標
(1)地域の社会経済課題を解決するサービス、事業又はビジネスモデルを共同作業で考案することができるようになる。
(2)実践的なチーム活動を通じて、私たちの特性(認知バイアス等)を意識したチームワークとシステム思考のスキルを身につけることができる。
(3)実社会で役立てる分析力、目標設定力、解決力が身につく。
キーワード
社会経済課題、認知バイアス、文化的進化、チームワーク、システム思考

回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
オリエンテーション
本講義の全体像と進め方を共有する。具体の地域を提示するとともに、暮らし(衣食住)、医療、教育、移動、産業、エネルギーにカテゴリー分けし、広く希望を取り、仮のチームを決定する。個人作成の準備レポート(第2回講義の翌日提出)について説明する。チームごとに課題選定についてディスカッションをする。
対面授業
第2回
チームワークとシステム思考
チームワークとシステム思考を理解する。課題選定と進め方のためのチーミングを行う。
対面授業
第3回
社会経済課題の解決
世界情勢、気候変動、人口減少、少子高齢化とこれらに伴う様々な課題の知己社会経済への影響を理解する。また、持続可能な社会の三原則の概念と背景を理解する。提出された個人の準備レポートを踏まえてチームの確定と課題解決のためのチーミングを行う。予習として『課題解決事例集』を講義までに内容確認すること。
対面授業
第4回
選択課題と進め方の発表
チームごとに選定した課題と検討の進め方について発表と全体でディスカッションをする。必要に応じ、法制度や課題解決の事例について説明する。課題解決のためのチーミングをする。
対面授業
第5回
人類・社会の進化(過去・現在)
人類が誕生し、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会を経て現在のような社会に至るが、社会や生物(人類)の進化上の特性とそれら共進化について概説する。特に、進化した人類の特性(意識と無意識、認知バイアス等)を理解する。課題解決のためのチーミングをする。
対面授業
第6回
人類・社会の進化(現在・未来)
気候変動、エネルギー、森林破壊、資源と廃棄物、汚染(土壌・水)、生物多様性、食料、安全、経済格差など直接目にしにくい地球規模の課題と地域の社会経済課題の関連性を理解する。Society5.0 (スマート社会)の未来像を考察する。課題解決のためのチーミングをする。
対面授業
第7回
チーム最終発表
チームごとに最終発表を行う。発表を踏まえ全体でディスカッションをする。発表及びディスカッションを踏まえて最終レポート仕上げのためのチーミングをする。
対面授業
第8回
総括評価
チームごとの最終発表を踏まえて、総括評価を行う。Society5.0(スマート社会)の未来像に関し、取組みの実例を経営者から聴取し、ディスカッションをする。
対面授業

授業形式
講義形式および演習形式
成績評価方法と基準
5段階評価(S〜D)
(1)毎回の講義貢献度(授業中の質問や発言、アンケートの内容、チームワークの進行状況)(40%)
(2)個人ごとの提出(準備レポート)(10%)
(3)チームごとの発表(選定課題と検討の進め方、最終発表)(30%)
(4)チームごとの最終レポート(20%)
履修条件と留意事項
好奇心が旺盛な方、VUCA時代に相応しい複雑な課題に挑戦したいと考えている方、チームで大きな仕掛けの仕事をしたい方の受講を歓迎する。チームワークの実践にはメンバー間の共創が求められ、講義時間外の諸活動が必要になる。各チームにおいて、チーム活動を高める上で、調査又はヒアリング等外部へのアプローチが必要な場合は相談に乗る。
教科書
なし
参考文献
参考文献等については、講義内で適宜紹介する。
『チームワークの教科書』『意志決定の教科書』(ハーバードビジネスレビュー編集部:ダイアモンド社)
『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』(ディヴィッド・ピーター・ストロー著:英知出版)
など。