シラバス情報

授業コード
32620001
講義名
レイアウトデザイン II 【セット履修】
開講時期
2023年度4Q(後期)
科目分類
演習
科目分野
グラフィック
教員名
阿部 文香
実務家教員
履修年次
2〜3
単位数
2単位
曜日時限
金曜5限、金曜6限

学習目標 (到達目標)
レイアウトデザインに関して、その歴史から日常生活の中に溢れるデザインまで、様々な実例に触れながら、レイアウトデザインが担う役割や効果を紐解いていく。レイアウトデザインIからは一歩進み、より専門的な知識や実践を通して、分析で得たものを自らの造形力に変えていくプロセスを学ぶ。
授業概要 (教育目的)
レイアウトデザインII では、I で学んだ構成要素が実際にどう扱われているのかに着目し、構成そのものの基礎知識をつけながら実践を通して学んでいく。
また、構成要素と構成の基礎の理解の上で、それをデザイン作品を観察する視点に置き換え、周囲のデザイン作品から自ら学びとる力を養う。
I を礎に実践的な内容となっていくので、演習課題のフィードバックの時間を多く取る予定です。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
出席率70%、課題提出率70%以上の者を評価対象とする。
期末試験の内容
期末試験は行わない。
課題の内容

授業内容
第1回
"●レイアウトデザインの基礎知識(1)テキスト(文字)の種類と役割
平面のレイアウトデザインに必須と言っていい構成要素「テキスト」をテーマに取り上げる。タイトル、見出し、本文、などテキストの種類やその役割、大きさや書体の割り当てがどう変化するかなど検証する。"
第2回
"●レイアウトデザインの基礎知識(2)グリッドシステム
テキストや画像をレイアウトするときに、アナログ、デジタル両方で活用されている「グリッドシステム」を知り、分析・実践してみる。アナログとデジタルでの違いなども交えて検証する。"
第3回
"●様々な事例(1)様々なグリッドとグリッドの無いデザイン
平面の造形物の中には、変則的なグリッドやグリッドが使われていないものも存在する。その事例を見ながら、どういったケースがあるのか、またその事例の中での構成要素の扱いなどを分析する。"
第4回
"●様々な事例(2)文字の無いデザイン
アート作品やピクトグラムなど、文字を介さない情報伝達について考える。それらがどうレイアウトされているのか、またその心理効果などを事例を通して検証する。"
第5回
"●デザインと意図(1)
レイアウトデザインI で行なった「ことばとデザイン」をより発展させた内容となる。実践していく際にどう要素やレイアウトを決めていくかは、ターゲット、季節性、ブランドイメージなど、背景にあるものが鍵を握る。それがデザインにどう影響しているかを検証する。"
第6回
"●様々な事例(3)文字そのもののデザイン
デザインされたものの中には、文字そのものをデザインしてレイアウトしているものも多く存在する。題字のデザインやロゴマークのデザインを例に、文字そのもののデザインがどのような心理効果をもたらすか、またそれがどのようにレイアウトされているのか検証する。"
第7回
"●デザインと意図(2)
第6回でサンプリングしたものを、さらに深堀りして観察する。デザインの要素はどんなものがあるか、背景が違うとどういう違いが生まれ、それがどんな心理効果をもたらすかを、要素を分解して1つ1つ検証していく。"
第8回
"●デザインと意図(3)
演習課題:新しいチョコレートブランドのバナー広告を制作する。テーマや背景などをそれぞれ設定し、そのもの「らしい」ものになるよう留意すること。"

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
刃先が30°のカッター、30cm定規(カッターが使用できる金属面が付いたもの)、A4程度のカッターマット、糊、筆記用具

参考文献
適宜、資料を配布します。
※大学での教科書販売はありません。

教員より履修学生へメッセージ
平面デザイナーとしての造形力の基礎となりうる、主に手作業での演習を授業内で行います。丁寧な仕事をするために、適宜、指定する道具の持参をお願いします。必要になる際にはあらかじめ授業内で伝えます。
教員連絡先
質問や連絡事項がある場合は下記まで。
ayaka_abe@dhw.ac.jp