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文化人類学

2023年度4Q(後期)

教養

知の源泉/現代文化

邊 慧元

2〜4

1単位

火曜4限

人類学的観点で多様な文化的現象を接し、それらを理解・分析する力を身に着ける。
人類学の主な分野とその研究方法論を理解する。
多様な文化への理解に基づき、自分の中の世界観・固定観念を振り向く。
自分・他者を尊重しつつ、社会・文化現象に関するクリティカルシンキングができる。

日本と外国ではどうしていろんなものが違うのか？同じ人間なのに、どうして人と人の間で考えた方が違ったりするのか？「多様性」というのは何を意味するのか？そもそも、「文化」とは何か？
この講座はこのような質問に人類学的な観点から接近する。人類学は人間のすべてを過去と現在、世界各地にわたって幅広く研究する学問である。
この授業は人類学の入門として、人類学の基礎に触れつつ、人間と文化、社会、そして受講生個々人の生き方に関する様々な疑問をあげ、考えるきっかけを与える。
これにより、社会現状及び文化の諸現象を理解・分析する能力を育み、社会、他人、そして自分自身とのより良い関係を構築する力を発展させることを目標とする。

フィードバックシート　20％
中間課題　30％
期末課題　50％

試験なし

期末課題：民族誌作成　
身近な人間の集団（例：家族、サークル、バイト先の人々、どこでもいいです）を
人類学的な観点から参与・観察し、それに関する民族誌を作成する。
（課題の詳細は授業の2回目に説明します。）

中間課題：期末課題の計画書　（Ａ４1枚）
・民族誌を書きたい対象
・その対象に関心を持つようになった理由
などを考え、民族誌的調査の計画を立てる。
（課題の詳細は授業の2回目に説明します。）

1 Intro：人間と文化
人類学とは何か
「文化」の概念
「当たり前」に対する疑問
自分と他者、個人と集団／社会
アイデンティティ
人類学の分野

2　人類学の方法論：フィールドワーク
人類学の主な方法論：フィールドワーク（Fieldwork）
フィールドワークとエスノグラフィー （民族誌）
研究の倫理
課題説明

3　体
体のイメージ：望ましい体、そうでない体
感覚、痛み、快—それらの感じ方、決め方
体と権力と差別：「正常」な体とは

４ 性、婚姻、そして家族
「性別」をどう捉えるか
ジェンダーとセクシュアリティ
「愛」と結婚
家族の形：「正常家族」の幻
＊中間課題提出期限

５　民族、種族、人種
「〜人」：白人、黒人、日本人？
人種の概念と人種差別
種族アイデンティティ
種族性の創造

６　言語と記号
記号とは： 人間間の意思疎通
記号と言語
文化の観点での言語・記号

７　文化と経済
人間＝「合理的な消費者」？
「贈り物」の経済学
消費と文化、消費とアイデンティティ
「文化コンテンツ」の「消費」とは

８　Outro：自分とのより良い関係を目指して
授業の振り返り

授業内容に関連する参考文献は授業内で紹介する。

教員とに面談を希望する学生はメール（heiwonbyun@dhw.ac.jp） でご連絡ください。
メールを送る際にはメールのタイトルには必ず講義名（「人類学概論」）の記入をお願いします。　（記入がない場合は見落とす可能性があります。）
メールは４８時間以内返信します。

heiwonbyun@dhw.ac.jp