シラバス情報

授業コード
12220002
講義名
色彩論 II 【セット履修】
開講時期
2024年度4Q(後期)
科目分類
基礎
科目分野
教員名
小川 仁美
実務家教員
履修年次
1~2
単位数
1.00単位
曜日時限
金曜5限

授業概要
すべてのものに色がついている。
何をデザインするにしても、必ず配色を考える必要がある。
色とは何かをわかっていれば、活用できるシーンは多岐にわたる。
これまでの色材の3原色を基本とした色彩ではなく、色光の3原色を基本とした、デジタル色彩(先端色彩)の理論と応用を学ぶ。
センスや感覚だけに頼らない色の効果的な使い方を習得し、クリエイティブな世界で活躍する。
到達目標
色を計画的(意図的)に使用できる
・色の本質を理解し、デザインにおいて色を戦略的に活用できる
・色を効果的に使って、イメージ(相手に与える印象)をコントロールする方法を学ぶ
・カラーイメージチャートを使用した効果的な配色を習得する
・デジタル色彩検定3級合格程度のレベルの到達し、資格を取得する
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
出席率 70%、課題提出率 70%、FS提出率 70% 以上の者を評価する。
毎回提出される課題の採点による評価。成績評価は平均60点以上に対して単位を与える。
※期末試験は行わないが、修了課題の提出は必須である
期末試験の内容
期末試験は実施しない。修了課題が期末試験に該当する。終了課題は、通常課題よりも得点が大きい。
課題評価の総合得点の平均点が評価となる。
ただし評価点が基準点数よりも10%以内で下回っている者に対して追課題を課す場合がある。
課題の内容
毎回、課題として演習を行うシートを配布する。説明をしっかり読み取り、その指示に従い課題を制作する。
演習シートにはテーマにそった条件が設定されており、その条件をクリアした制作を行う必要がある。
課題はカラーインデックスや、色鉛筆で彩色して仕上げる。丁寧に塗らないと正確な色が出ないので気をつける。

授業内容
第1回
配色の手順1
デジタル色彩での配色の手順を習得する。
デザインにおける配色はほとんどの場合クライアントからの注文によって行われる。ヒアリングの内容からクライアントが求めているイメージを探り、そのイメージに適した配色を行う。
デジタル色彩士検定の試験準備。
第2回
配色の手順2
クライアントからの要求を、言葉以外でも共有することができる。
与えられたイメージ(写真)からカラーイメージを確定し、そこから配色を行う方法について学ぶ。
空間配色をテーマに演習する。
第3回
アクセントカラーとポイントカラー
配色は見る人により高い効果を与えなければならない。
相手の記憶に残すための手法が数多く用意されている。
いずれも相手にインパクトを与えるものである。
第4回
誘引性と視覚誘導
色は人の目を捉え、記憶に残すために使われる。人の目を捉えることを誘引性といい、目線を目的のものまで誘導することを視覚誘導という。
見てほしいものを見てもらうための手法を確認する。
第5回
同化と対比・色の錯視
配色が持つ種々の性格を把握することは効果的な配色を行う上で重要である。いずれもインパクトを与え記憶に残すことが目的である。
第6回
色による覚醒と睡眠
配色による画面の活性化と誘眠効果の違い。
リズム、セパレーションなどの配色技法について学ぶ。
第7回
色による立体視
色によって立体感を感じさせるのにグラデーションは欠かせない手法である。グラデーションの作り方とその効果を学ぶ。
第8回
色彩論Ⅱ修了課題
時の流れの表現。
アニメーション、映像、漫画での色彩の応用。
絵本に応用する時間の表現。

購入が必要な教科書
書名
デジタル色彩デザイン
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4-7661-2991-5
備考
1800円(税別)
書名
新版カラーイメージチャート
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4-7661-2882-6
備考
1500円(税別)
書名
カラーインデックス
著者
JCI 編
出版社
一般社団法人日本カラーイメージ協会
ISBN
備考
500円(税別)

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
色鉛筆、鉛筆削り、はさみ、のり

参考文献
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
hitomi_ogawa@dhw.ac.jp