シラバス情報
教員名 : 中村 泰清
授業コード
12320004
講義名
デッサン I 【セット履修】
開講時期
2024年度3Q(後期)
科目分類
基礎
科目分野
造形基礎
教員名
中村 泰清
実務家教員
履修年次
1〜2(2Qは2年次のみ)
単位数
2.00単位
曜日時限
水曜3限、水曜4限
授業概要
いかなる表現を行う場合でも、デッサン力は全ての表現の基礎となるものであり、表現者にとっての発想の原点でもあります。この授業では、表現者に必要なデッサン力に焦点を当て、物の基本的な捉え方や非言語的な観察方法を学習します。具体的には、残像やオノマトペを利用して自画像を鉛筆でデッサンすることにより、物の捉え方や観察方法、そして表現力を効果的かつ効率的に身につける。
到達目標
この項目では、以下の3つの目標を達成することを目指します。
到達目標1: 残像を利用した視覚と表現を活用して、自画像の自然な形態を理解し、生命感を表現できる。
到達目標2: オノマトペを利用して、自画像を印象的に捉え、表現できる。
到達目標3: 描いた色々な印象の関係性を理解し、それを表現できる。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
デッサン1とデッサン2はセットで履修する事となり、デッサン2が終了した時点で成績が決定する。
◆自画像 ・・・30%
◆手のデッサン・・・70%
備考:公欠は2回まで認める。出席率70%以上で初めて成績評価対象となる(=70%未満は不可)。
また授業中の制作姿勢も総合的な評価の対象とする。
最終評価点数が50点以上60点未満の生徒に対しては、補講を実施し再度単位認定の見直しをする。
期末試験の内容
実施しない。
課題の内容
実施しない.
授業内容
第1回
[デッサンの心構え]
手をモチーフにして、観察する方法の基礎を学ぶ。残像を使った見方や表現を活用して、線の違いで、観念的な観察表現と光の現象をとらえた即物的な観察表現を区別して学ぶ。
[事前学習] シラバスをよく読むこと。
第2回
自画像制作1]
鏡に映した自分の顔をモチーフに、残像を使った見方や表現を活用して、光の現象を観察して発見した境界線を描く。このとき全体と部分のバランスを意識しながら、図と地の関係を利用して、できるだけ正確に描いていく。
[事前学習] オノマトペドローイングの参考文献を読むこと。
第3回
自画像制作2]
鏡に映した自分の顔をモチーフに、残像を使った見方や表現を活用して、光の現象を観察して発見した境界線を描く。今回は全体のラインを完成させる。
[事前学習]参考文献オノマトペドローイング該当部分通読
第4回
[自画像制作3]
光の当たり方に注意しながら、髪の毛の部分ごとに見え方が違うことに気づく。見え方の違いから、自分の感じたことや思ったことを、自分に問いかけながら考えていく。このようにして、鉛筆の濃淡で、自分の印象を表現していく。
第5回
[自画像制作4]
髪の毛の部分を仕上げる。部分の表現が全体のイメージにどのように影響するかを実感しながら、より深みのある表現を目指す。目や口などの小さな部分にも、さまざまな印象が込められていることに気づき、観察力を養う。
第6回
[自画像制作5]
目と口の部分を仕上げる。今までの学習で、理解できなかったことや疑問に思ったことを自分に問いかけて、問題意識を高めながら目と口を描き込む。
第7回
自画像制作6]
鼻と皮膚の全体的な見え方を観察して描く。鏡面反射を使って触った感じを感じ取り、それを表現する方法を学ぶ。
第8回
[自画像制作7]
自画像の全体的な印象やバランスを見直して仕上げる。自分の表現したいことや感じたことを自分に問いかけて、表現力を高める。講評会
購入が必要な教科書
教科書以外に準備するもの(画材・機材)
ノートPC、スマートフォンorデジカメ
<購入が必要な画材>
三菱ユニ推奨 (4B・2B)×2本, (B・HB・H・2H・4H)×1本 合計9本(必要最低限)
カッターナイフ1本 ねりけしゴム1個 マスキングテープ
参考文献
<購入必要電子書籍>
オノマトペドローイング [映像コンテンツ制作のクリエイティブテクノロジー/第7章]
著者 中村泰清 価格500円程度
※大学での教科書販売はありません。
教員連絡先
dhu.nakamura@gmail.com