シラバス情報
教員名 : 村田 充範
授業コード
15110001
講義名
アニメーション概論
開講時期
2024年度2Q(前期)
科目分類
基礎
科目分野
概論
教員名
村田 充範
実務家教員
実務家教員
履修年次
1〜2
単位数
1.00単位
曜日時限
金曜5限
授業概要
古代人のアニミズム信仰は、映画の発明により絵や物体に動き(生命)を与えたいという欲求をアニメーションへと昇華させ、多様な手法を生み表現力を高めてきた。
デジタル技術を手に入れた今、CGや描画ツールが表現の幅をさらに広げている。もはや想像力の限界こそが映像表現の足枷になっているのかも知れない。
この講義は、アニメーションの歴史を辿り先達達がどのようにしてオリジナリティに満ちた手法を生み出したのかを考察し、アニメーション表現の可能性について視野を拡げる事を目的とする。
到達目標
アニメーションの原理原則を正しく理解する。
映像表現としてのアニメーションが持つポテンシャル、可能性を知る。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
レポート提出100%(内容のみ評価)
全8回の講義を振り返り、技術・発想の観点でアニメ表現の可能性についての展望をレポートにまとめる。
未提出の場合は単位取得は不可とする(提出は必須)
期末試験の内容
テストは実施しない
課題の内容
レポート課題提出
授業内容
第1回
アニメーションの歴史【映画の発明とアニメーションの発展】
エジソンやリュミエールによる映画発明の歴史を学び、アニメーション産業の礎を築いた先達の業績と独創性を知る。
第2回
スタジオシステムの確立【アニメーション技術の発展と分業化】
ウォルト・ディズニースタジオにフォーカス。
分業化と技術革新による生産性の向上とアニメーション表現の目覚ましい発展の歴史を学ぶ。
第3回
アニメーション表現技法 ① カットアウト・アニメーション
カットアウト・アニメーションの先駆者、ロッテ・ライニガーの独創性と、アニメ表現の魅力について学ぶ。
第4回
アニメーション表現技法 ② ピクシレーション / ピン・スクリーン・アニメーション
オスカー・フィッシンガーとノーマン・マクラレンの系譜。
多種多様な映像表現に見る実験精神が後続のクリエイターに与えた影響について学ぶ。
第5回
アニメーション表現技法 ③ ストップモーション・アニメーション
コマ撮りが生み出すプリミティブなアニメーション表現の魅力について学ぶ。
無生物に生命を与える錬金術的手法、廃れゆく制作手法を再生したデジタル化と技術革新についても解説する。
第6回
アニメーション表現技法 ④ ドローイング(ペインティング)アニメーション
様々なマテリアルを使った斬新な手法と制作プロセスを解説、線と面が描き出す多様な表現について学ぶ。
第7回
コンピュータグラフィックス【特殊視覚効果とデジタルVFXの発達】
アナログから最先端のAIに至るコンピューター・アニメーションの歴史と映像表現の可能性について学ぶ。
フィルムからピクセルへ、デジタル技術が映像制作にもたらした革命をVFX発展の歴史を振り返る。
第8回
アニメーションのミライ
昨今の目まぐるしい技術革新はクリエイターに何をもたらすのか?
映像表現の未来に想いを巡らし、今期の授業を総括する。
購入が必要な教科書
教科書以外に準備するもの(画材・機材)
参考文献
※大学での教科書販売はありません。
教員連絡先
事務局またはデジキャンQ&Aに連絡。