シラバス情報

授業コード
19120001
講義名
ゲームメカニクス
開講時期
2024年度1Q(前期)
科目分類
応用
科目分野
プログラミング
教員名
米光 一成
実務家教員
履修年次
2〜3
単位数
1.00単位
曜日時限
水曜5限

授業概要
テーブルトップゲーム(ボードゲーム/カードゲーム)を遊んで、ゲームがおもしろさを生み出す仕組みを分析研究する。
到達目標
テーブルトップゲーム(ボードゲーム/カードゲーム)を遊んで、ゲームがおもしろさを生み出す仕組みを分析研究する。ゲームのマニュアルを読むスキル、ゲームを楽しむスキル、ゲームのメカニクスを解析するスキル、おもしろさを言語化するスキルなどを鍛え、さまざまなゲームのメカニクスを体験することで、ゲームの持つパワーを実感する。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
課題と学習姿勢を評価する。
課題は毎回出る。
期末試験の内容
課題の内容
プレイしたゲームが生み出す面白さの仕組みを分析した600字ていどのテキストを提出する。

授業内容
第1回
ゲームの基礎:「ピラミッドパワー」等
シンプルなゲームを遊び、ゲームの基本的な用語、仕組みを理解する。
メカニクス、モチーフ、ダイナミズムの3つの視点でゲームを分析する方法を知る。
・ターン、運、ジレンマ、確率、オンライン
第2回
ゲームのメカニクス:「ニムト」等
ゲームのメカニクスとは何か。
プレイという場、プレイ人数、情報の開示がゲームにどう影響を与えるかを考える。
「11ニムト!」「Xニムト!」「ヤニブ」「コヨーテ」
・プレイヤー、プレイ人数、カード、戦略、同時、ダウンタイム
第3回
勝利条件とゲームの流れ;「ドミニオン」等
世界的ゲーム賞で三冠を達成したデッキ構築ゲームの傑作「ドミニオン」をプレイ。
拡大再生産をメカニクスにしたゲームをプレイし、プレイヤーの選択がゲームに与える影響、レベルデザインを検証する。
ゲームの収束性を中心に、ゲームの進行と盛り上がり方について分析する。
「宝石の煌き」「街コロ」「センチュリー:ゴーレム」
第4回
ゲームにおける運と戦略:「ヤッツィー」「ガンツ・シェーン・クレバー」
ダイスゲームをプレイする。
ランダムと確率、それをコントロールするメカニクスを学ぶ。
「$GREED」「ブラフ」「モノポリー」『ダイスゲーム百科』
第5回
ゲームと物語:「デックスケープ」「ミクロマクロクライムシティ」
物語性のあるゲームをプレイする。
ゲームのシステムから生み出される物語について考察する。
「パンデミック:レガシー」「マイシティ」「アリスと謎とくらやみの物語」「ダイアレクト」
第6回
ゲームと情報の提示:「ワンナイト人狼」「犯人は踊る」
正体隠匿をメカニクスにしたゲームをプレイし、目的の違いから推理する面白さや、情報の公開非公開の変化がゲームの進行によってどう変わるのかについて学ぶ。ゲームの内側のメカニクスと、そこに混入するゲーム外の身体表現や性格の問題、メタ推理などについて考察する。
・正体隠匿、情報の公開、メタ推理
「人狼」「レジスタンス:アヴァロン」「インサイダーゲーム」「ワードウルフ」
第7回
コミュニケーションとゲーム:「あいうえバトル」「はぁって言うゲーム」等
コミュニケーション系のゲームをプレイする。コミュニケーションとは何かを考え、ゲームにするときに「コミュニケーションのおもしろさ」をどのように扱っているのかを分析する。ゲームにおけるコミュニケーション、ゲームとゲーム外の世界の境界についても考察したい。
・コミュニケーション、インタラクション、マジックサークル
「ボブジテン」「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ」「ザ・マインド」「ITO」「コードネーム」
第8回
最後に、いままでプレイしたゲームのなかからいくつかをピックアップし、おもしろいゲームのメカニクスはどこから生まれるのか、分類、分析して考える。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
筆記具

参考文献
『ゲームメカニクス大全』(Geoffrey Engelstein , Isaac Shalev , 小野卓也訳/ 翔泳社)
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先