シラバス情報

授業コード
19210001
講義名
VR・AR概論
開講時期
2024年度2Q(前期)
科目分類
基礎
科目分野
概論
教員名
大貫 善数
実務家教員
履修年次
2~3
単位数
1.00単位
曜日時限
金曜3限

授業概要
メタバース等で注目されているVR(Virtual Reality)・AR(Augmented Reality)について、基礎技術や代表事例に着目し、概要を学習していきます。
VR・ARの定義、歴史、開発事例をかわきりに、最近のVR・AR機器に利用されている基礎技術を習得し、人間の認知特性に則った体験向上への工夫についても目を向けます。
AIなど日々進化する技術や新しい適用事例にも触れ、未来の可能性について考える力を身につけていきます。
到達目標
本授業では以下を到達目標としています。
 目標1:VR・ARの定義や歴史、代表的な研究開発事例について説明できるようになる
 目標2:VR・AR機器のハードウェア的なしくみ(機構系、光学系)とソフトウェア的なしくみ(トラッキング、レンダリング)について説明できるようになる
 目標3:人間の認知特性(主に視覚、前庭感覚、触覚)に則った体験向上(VR酔い対策、臨場感向上)への工夫が実践できるようになる
 目標4:日々進化する技術(360度カメラ、AI)や新しい適用事例(メタバースなど)について知見を深め、未来の可能性について提案できるようになる
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
基本条件
 出席率70%以上
授業への積極的な参加 - 20%
 授業中の質疑応答や投票への参加
全4回の穴埋め選択課題の全提出 - 80%
 各回25問
 4回の合計点で評価します
期末試験の内容
期末試験は実施しません
課題の内容
全4回の穴埋め選択課題について
 各回25問(すべて選択形式)です
 全4回の合計点で評価します
 第2回、第4回、第6回、第8回の授業後に各課題を開始します
 提出期限は各課題開始から1週間です
 調べながらやってよいです
 授業を聞いていれば難しくない問題ばかりですが、一定レベルの日本語力は必要です


授業内容
第1回
VR・ARの歴史と概要
 VR・AR機器の革新の歴史や人の流れ、また近年の発展をささえた機器とその技術について概要を知る
第2回
VR・AR機器の構造
 近年の発展をささえた代表的なVR・AR機器の機構や光学系について学習する
 事後学修 - 第1回課題(1回目、2回目の授業の復習)
第3回
VR体験向上へのアプローチ
 VR酔いをはじめとする不快体験の代表的なケースについて学び、なぜ発生するのか、どうすれば軽減できるかについて、事例もまじえながら学習する
第4回
トラッキング概要
 ヘッドマウントディスプレイとコントローラーに用いられているトラッキング技術について学習し、VR酔い対策や臨場感向上との関連性について考える
 事後学修 - 第2回課題(3回目、4回目の授業の復習)
第5回
レンダリング概要
 ヘッドマウントディスプレイ特有のグラフィックス技術について学習し、VR体験向上や臨場感向上との関連性について考える
第6回
臨場感向上へのアプローチ
 臨場感の定義について考え、五感をはじめとするマルチモーダルとしての人間の認知特性の融合効果の理解を深める。また、臨場感向上のための特別なデバイスや関連技術の現状を知り、そのあり方について考える。
 事後学修 - 第3回課題(5回目、6回目の授業の復習)
第7回
コンテンツと技術
 ARや360度動画に利用されている技術を中心に、AIをはじめとするコンテンツ由来の代表的技術について学習する
第8回
適用事例と展望
 AR・VR機器を生かした応用事例や新規ビジネスについて幅広く理解する。また、近未来技術がもたらす可能性や世界観について考える。
 事後学修 - 第4回課題(1回目〜8回目全授業の復習)

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
VR未体験の人は、VRアトラクションでもカードボードなどの安価なVRでも良いので、是非体験してから授業に臨んでください

参考文献
Oculus (Meta) やValve (Steam) の開発者向けサイト
「VR原論」服部桂
「VRは脳をどう変えるか?仮想現実の心理学」Jeremy Bailenson
「バーチャルリアリティ学」日本バーチャルリアリティ学会
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
yoshikazu_ohnuki@dhw.ac.jp