シラバス情報

授業コード
35410003
講義名
パース基礎
開講時期
2024年度2Q(前期)
科目分類
演習
科目分野
アニメ
教員名
戸島 麻貴
実務家教員
履修年次
2~3
単位数
2.00単位
曜日時限
月曜5限、月曜6限

授業概要
パース技法の概念を論理的に学習する。パース技法の成立背景を歴史として認知する。座学で得た知識をもとに、紙と鉛筆を用い、作画を実践する。既存の作品を分析し、パースのコントロール方法の多様性を知る。知識と実践を総合的に活用し、パース技法を用いた作品を制作し、制作意図も含め、発表する。
到達目標
・実技においては、紙と鉛筆を用いた手描きの作画を行い、デジタル技法との感覚の差異を経験する。
・座学においては、基礎的なパース技法(1点透視・2点透視・3点透視)の論理を口頭で説明できるようになる。
・実技と座学を通し、各々が自分の設定したパースを紙の上にコントロールして描写できるようになる。
・授業で得た知識を用い、資料画像のパース分析を実践的に行えるようになる。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
平常評価と技能評価を複合的に成績として評価します。
平常評価=総評価の40%、授業出席、受講状態、アンケート等の提出状況にて評価します。
技能評価=総評価の60%課題の提出状況、内容にて評価します。課題は各回授業の内容に沿って出題されます。単純な技能の卓越性のみではなく、授業内容を理解しているか、各々で技能向上を図ろうとしているか、などを評価します。クォーター末でのペーパー試験は実施しませんが、全課題をまとめた最終プレゼンを発表してもらいます。各作品の個別評価、及び最終プレゼンの評価の総合評価を技能評価とします。全課題への未着手、全作品の未提出に於いてはプレゼン発表の資格を失います。
期末試験の内容
実施しない
課題の内容
画用紙と鉛筆を用いた、パース作画の練習、及びパース技術をコントロールした作品の制作。基本的に実技は授業時間内で課題に取り組みますが、終わらない場合は自主制作により、期限までに提出してください。パースの基礎を理解した上で写真資料を事前に用意する課題が一部宿題としてあります。

授業内容
第1回
3限
授業タイトル:「パースというものの見方」
授業オリエンテーション:講師紹介/授業紹介/自己紹介/使用画材の説明
実技:レベルチェックアンケート
第2回
4限
授業タイトル:「パースというものの見方」
授業オリエンテーション:講師紹介/授業紹介/自己紹介/使用画材の説明
実技:レベルチェックアンケート
第3回
3限
授業タイトル:「パースを取ってみる1」
座学:パースとは何か(1点透視2点透視3点透視図法の理論的解説)
実技:消失点を見つける(1点透視2点透視3点透視図法の導入的実践)
第4回
4限
授業タイトル:「パースを取ってみる1」
座学:パースとは何か(1点透視2点透視3点透視図法の理論的解説)
実技:消失点を見つける(1点透視2点透視3点透視図法の導入的実践)
第5回
3限
授業タイトル:「パースを取ってみる2」
座学:消失点から透視図を分析する(1点透視2点透視3点透視図法の作画技法の解説)
実技:パースを取ってみる(1点透視2点透視3点透視図法の作画技法の実践)
第6回
4限
授業タイトル:「パースを取ってみる2」
座学:消失点から透視図を分析する(1点透視2点透視3点透視図法の作画技法の解説)
実技:パースを取ってみる(1点透視2点透視3点透視図法の作画技法の実践)
第7回
3限
授業タイトル:「パースのコントロールを学ぶ1」
座学:パースの歴史、作品例(遠近法の発生から、パース技法が生まれ、発展していった過程を知る)
実技:視点を設定したパースを描いてみよう。(パースのコントロールを段階的に実践する)
第8回
4限
授業タイトル:「パースのコントロールを学ぶ1」
座学:パースの歴史、作品例(遠近法の発生から、パース技法が生まれ、発展していった過程を知る)
実技:視点を設定したパースを描いてみよう。(パースのコントロールを段階的に実践する)
第9回
3限
授業タイトル:「パースのコントロールを学ぶ2」
座学:「パースペクティブのある世界」ゲストレクチャー四宮義俊先生(アニメーション映画監督、美術、「ポケモン」「君の名は」など多数)現場でパース技法がどのように利用されているか知る。
実技:視点を設定したパースを描いてみよう。(パースのコントロールを段階的に実践する)
第10回
4限
授業タイトル:「パースのコントロールを学ぶ2」
座学:「パースペクティブのある世界」ゲストレクチャー四宮義俊先生(アニメーション映画監督、美術、「ポケモン」「君の名は」など多数)現場でパース技法がどのように利用されているか知る。

※ゲストの都合により、ゲストが変更されることや、第一Qで行ったレクチャーの録画を視聴するケースもありますので事前に了承ください。

実技:視点を設定したパースを描いてみよう。(パースのコントロールを段階的に実践する)
第11回
3限
授業タイトル:「パースを利用した表現の研究1」
実技:テーマを決める、設定書を作る、資料を集める、作画に取り組む
第12回
4限
授業タイトル:「パースを利用した表現の研究1」
実技:テーマを決める、設定書を作る、資料を集める、作画に取り組む
第13回
3限
授業タイトル:「パースを利用した表現の研究2」
実技:テーマを決める、設定書を作る、資料を集める、作画に取り組む
第14回
4限
授業タイトル:「パースを利用した表現の研究2」
実技:テーマを決める、設定書を作る、資料を集める、作画に取り組む
第15回
3限
授業タイトル:全体作品プレゼン/総評(フィードフォワード)。積極的に他履修者のプレゼンを聞き、他者の作品の分析を行うことにより、自己の技能向上を促す機会とする。
第16回
4限
授業タイトル:全体作品プレゼン/総評(フィードフォワード)。積極的に他履修者のプレゼンを聞き、他者の作品の分析を行うことにより、自己の技能向上を促す機会とする。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
実技に使用する道具は初日のオリエンテーションでガイダンスします。2週目までに揃えるようにしてください。(大きめの三角定規、30cm定規、鉛筆(H〜2Bまで 適宜)、消しゴム、パネル、画用紙、など)

参考文献
教科書は特にありません。講師が適宜資料を作成、配布します。
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
maki_toshima@dhw.ac.jp