シラバス情報

授業コード
51310001
講義名
映画表現史
開講時期
2024年度4Q(後期)
科目分類
教養
科目分野
基盤
教員名
松崎 健夫
実務家教員
履修年次
1~4
単位数
1.00単位
曜日時限
月曜6限

授業概要
ミュージカル映画、ホラー映画、ドキュメンタリー映画など、いっけんすると全く異なるように思えるジャンルとジャンルとの間には、歴史的な社会背景に影響を受けた関連性がある。本授業では、名作映画や著名な映画監督を入り口にしながら、様々なジャンルにおける映画表現の革新と変遷について、観客側ではなく映画を作る側の視点で修得。そのうえで、映画に対して「面白い」「面白くない」という主観的な感想で評価するのではなく、表現の在り方を軸にしながら映画史に基づいた評価ができるようになることを目指す。
到達目標
・映画を<点>と<点>ではなく<線>で観ることによって関連性を見出し、映画表現を体系的に説明できるようになる。
・サイレント期から2020年代までの映画史を基にしながら、映画表現の変遷を説明できるようになる。
・映画祭や映画賞の役割や意義を理解することで、映画表現に対する相対的な評価ができるようになる。
・映画人たちが表現の自由や権利を勝ちとってきたという歴史的な経緯を学ぶことで、映画の表現についての自身の考えを言語化できるようになる。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
・正解が70%以上になることで単位を取得できます。
出席
・授業は全8回をかけて内容を繋げているので、毎回出席してください。
・授業の出席回数が合計4回以下だった場合は、試験結果に関係なく成績に対するマイナス要素になります。
成績
秀 100点-90点
優 89点-80点
良 79点-70点
可 69点-60点
不可 59点-0点
※授業に毎回出席していても、試験で70%以上の得点を取っていない場合は、「可」及び「不可」の成績になります。
※授業の出席が4回以下だった場合は、試験で70%正解していても「可」と判定します。
期末試験の内容
毎回授業時に実施している四択の小テストの全問題が試験範囲になります。
□試験の方法 筆記試験(コロナ禍の状況によってはオンライン試験)
□受験条件 なし
□試験実施日 第9回目にあたる授業時間帯 2024年2月5日(月) 17:40-19:10
□内容 設問 → 四択の記述方式による筆記試験
□持ち込み 不可
課題の内容
実施しなし

授業内容
第1回
第1回 スティーヴン・スピルバーグ
・現役の映画監督として映画ファンから愛され、興行的にも世界で最も成功し、数々の映画賞に輝くスティーヴン・スピルバーグ監督のキャリアから、監督作品における表現の変遷を考えてゆく。
・授業の最後に授業内容に沿った小テストを実施
【事前学修】 シラバスを通読しておく 【事後学修】小テストの復習と解答のまとめ
第2回
第2回 アニメーションとCG表現の歴史
・日本のアニメーション映画が興行の中心になったのは1970年代以降のこと。手塚治虫の功績と功罪、世界のアニメーションスタジオ事情から、アニメーション表現の変遷について考えてゆく。
・授業の最後に授業内容に沿った小テストを実施
【事前学修】 シラバスを通読しておく 【事後学修】小テストの復習と解答のまとめ
第3回
第3回 ミュージカル映画の歴史
・『ラ・ラ・ランド』などで再び人気ジャンルとなったミュージカル映画の歴史は、映画の<音>に対する表現の歴史でもある。サイレントからトーキーへと移行する時代から、表現の変遷を学んでゆく。
・授業の最後に授業内容に沿った小テストを実施
【事前学修】 シラバスを通読しておく 【事後学修】小テストの復習と解答のまとめ
第4回
第4回 ホラー映画の歴史
・『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』によるゾンビ映画の発明を起点にしながら、現実社会を映し出す鏡にもなっているホラー映画の表現と製作理由について考えてゆく。
・授業の最後に授業内容に沿った小テストを実施
【事前学修】 シラバスを通読しておく 【事後学修】小テストの復習と解答のまとめ
第5回
第5回 ドキュメンタリーの歴史
・<映画の誕生>とされるリュミエール兄弟の『工場の出口』や、擬似ドキュメンタリーである<モキュメンタリー>というジャンルから、ドキュメンタリーのリアルな表現とは何かについて考えてゆく。
・授業の最後に授業内容に沿った小テストを実施
【事前学修】 シラバスを通読しておく 【事後学修】小テストの復習と解答のまとめ
第6回
第6回 アカデミー賞の歴史(1)歴史と規定
・世界の映画賞で最高の栄誉とされる<アカデミー賞>。その歴史とノミネーションの規定、さらには国際映画祭との違いについて学んでゆく。
・授業の最後に授業内容に沿った小テストを実施
【事前学修】 シラバスを通読しておく 【事後学修】小テストの復習と解答のまとめ
第7回
第7回 アカデミー賞の歴史(2)近年の潮流
Netflixなどが製作する配信作品は“映画”と呼べるのかという議論、ハリウッドの映画会社はなぜアメリカ西海岸に集中する理由など、近年の潮流から総合的にその理由を考察してゆく。
・授業の最後に授業内容に沿った小テストを実施
【事前学修】 シラバスを通読しておく 【事後学修】小テストの復習と解答のまとめ
第8回
第8回 映画監督による表現の自由の歴史
・ハリウッドの歴史は「映画表現の歴史」でもある。その時代の公権力にハリウッドの映画人たちが争い、<表現の自由>を勝ち取ってきたという経緯を『ローマの休日』から考えてゆく。
・授業の最後に授業内容に沿った小テストを実施
【事前学修】 シラバスを通読しておく 【事後学修】第1回から第8回までの小テストの総復習

購入が必要な教科書
書名
なし
著者
なし
出版社
なし
ISBN
なし
備考
なし

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
なし

参考文献
※大学での教科書販売はありません。
※大学での教科書販売はありません。

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