シラバス情報

授業コード
51410002
講義名
アニメーション史 ※旧アニメ史
開講時期
2024年度1Q(前期)
科目分類
科目分野
教員名
津堅 信之
実務家教員
履修年次
単位数
1.00単位
曜日時限
水曜2限

授業概要
アニメ史を理解するためには、何よりも数多くの作品を実際に見ることが大切です。この授業では日本アニメの歴史的な重要作品を多く上映し、解説を行います。みなさんが映像制作の世界へ入った際、この授業で得た経験・知識を最大限活用できるようにします。
到達目標
次の3点を習得することを目標とします。
1)日本のアニメ史を学ぶことで、アニメ発祥の地アメリカをはじめとする諸外国とは異なる独自性を理解する。
2)日本のアニメが国内外で評価されるようになった理由を歴史的観点から理解する。
3)日本のアニメの歴史と現状を理解したうえで、映像・アニメ界の近い将来への視野を身につける。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
毎回の授業の感想の提出を含む授業参加度合い(50%)、小論文(50%)。小論文の課題は授業最終回に発表します。「論文」というほど堅苦しいものではありませんが、自分の考えを「言葉」で表現する重要性を再認識してもらいたいと思います。
期末試験の内容
課題に基づいた小論文。
課題の内容
授業の最終回に発表予定。

授業内容
第1回
手塚治虫と宮崎駿 日本アニメ史の2つの潮流。この2つの潮流が互いに影響しあいながら、日本アニメは発展した。
第2回
日本のアニメの始まり。日本初のアニメが制作された時期から戦時中にかけて。
第3回
東映動画設立。日本のディズニーを目指して長編アニメ制作を開始した東映動画は、スタジオジブリの源流にあたる。
第4回
虫プロダクションの功績。手塚治虫が創始した「毎週1回・1話30分・連続放送」のテレビアニメは『鉄腕アトム』が最初だが、これは世界的にみても非常に稀な形式だった。
第5回
アニメブーム。『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』のヒットによるアニメブームの特性について。アニメ観客が「子ども」から「中高生以上」へ拡大した。
第6回
スタジオジブリの功績。特に宮崎駿監督の仕事を通じて、スタジオジブリが果たしてきた役割について。
第7回
『新世紀エヴァンゲリオン』がもたらしたもの。アニメビジネス環境の変化について。
第8回
日本風デジタルアニメ。日本はCGを「技術」ではなく「画材の一つ」として捉えてアニメを発展させた。

購入が必要な教科書
書名
日本アニメ史
著者
津堅信之
出版社
中央公論新社
ISBN
978-4121026941
備考

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
必要に応じて授業中に紹介予定。

参考文献
必要に応じて授業中に紹介予定。
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
nobuyuki_tsugata@dhw.ac.jp