シラバス情報

授業コード
54320001
講義名
宗教学B
開講時期
2024年度2Q(前期)
科目分類
教養
科目分野
社会性/宗教
教員名
江島 尚俊
実務家教員
履修年次
2~4
単位数
1.00単位
曜日時限
金曜3限

授業概要
本授業は、様々な見方、様々な考え方を、実に多くのアニメ、漫画、映画などの映像資料を使いながらいろんな角度から提供する授業である。
変化スピードの速いこの現代社会。デジタル系の専門技術は10年すると役に立たなくなっていく、多種多様な見方・考え方(=教養)は一生涯、使っていくことができる。
ですので、本授業では宗教学をベースにしつつも、歴史学・経済学・哲学・芸術学・社会学・医学・科学史などについて、頻繁に触れていく。
【受講生にひと言】
目先の成果に囚われるな。20年、30年先を見通して、自分を活かし続けられる教養をこの授業で手に入れてほしい。
[宗教学Aを受講していることが望ましい]
到達目標
(1)現代社会にあふれるメディアに対して、宗教学的な関心を持つことができるようになる。
(2)様々なコンテンツに宗教的要素が含まれていることを学ぶことができる。
(3)作品をクリエイティブする際に、神話的・宗教的要素を活用するスキルを学ぶことができる。

履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
・授業への参加姿勢 30%
・授業後のミニレポート 20%
・学期末レポート 50%
期末試験の内容
【本試験】
レポート課題を最終課題とする。
1.提出日:2Qの最後に、デジキャン上で提出。
2.文字数:800〜2000字程度のレポートを予定している。
3.課題:詳細は授業内で告知する。
【レポートの形式・注意点】
・原則として、デジキャン上、レポートを提出すること。
課題の内容
本授業はオンラインでのオンデマンド型授業を予定しています。ウェブ上にアップした動画URLを毎週授業時間開始前に公開し、動画受講をしていただいた上で、動画内で提示されている課題を期限内(授業日を含めて3日以内)に提出してもらうことになります。

オンライン授業が受講できる環境を整えていただくようお願いします。

授業内容
第1回
第1回 見方を確認する
1.本授業の主目的である「見方」について、あらためて確認してみる。
2.いくつかの例題に対して、「見方」を実践してみる。

事前
自分自身の「見方」「考え方」の特徴や傾向について考えておく。(1時間)
事後
授業内容をもとに、本授業の発想・考え方について復習する。(1時間)


第2回
第2回 カルトという問題設定
1.現代日本のカルト問題について概観する。
2.カルト概念およびマインドコントロール論について学ぶ。
3.カルト問題とは、最終的には自由主義問題に帰着することを学ぶ。

事前
「カルト」に関して、インターネットで調べておく。(1時間)
事後
授業内容をもとに、「カルト概念」について復習する。(1時間)
第3回
第3回 ジブリ作品で学ぶ「自然と宗教」
1.トトロが“神の木”に棲んでいることを再考する。
2.ナウシカに見られる聖性と処女性の問題を理解する。
3.もののけ姫を通して宮﨑駿監督の自然観を学ぶ。

事前
スタジオジブリの作品の特徴について事前に調べておく。(1時間)
事後
授業内容をもとに、自然と宗教について復習する。(1時間)
第4回
第4回 現代世界の「聖地巡礼」
1.「聖地」の類型について学ぶ。
2.「巡礼」の現代的特徴を整理する。
3.「聖地」が聖地たり得る根拠を考察する。

事前
「聖地」「巡礼」に関して、インターネットで調べておく。(1時間)
事後
授業内容をもとに、「聖地巡礼」について復習する。(1時間)
第5回
第5回 通過儀礼を考える
1.通過儀礼という概念を学ぶ。
2.通過儀礼としての成人儀礼を学ぶ。
3.成人儀礼の動画を視聴する。

事前
「通過儀礼イニシエーション」に関して、インターネットで調べておく。(1時間)
事後
授業内容をもとに、「成人儀礼」「通過儀礼」について復習する。(1時間)
第6回
第13回 日本の成人儀礼を再考する
1.日本の伝統的な人生儀礼を学ぶ。
2.現代の成人式の特徴を理解する。
3.日本の伝統的成人儀礼の動画を視聴する。

事前
日本の「成人式」がいつから開始したのか、インターネットで調べておく。(1時間)
事後
授業内容をもとに、「成人式」の意義について復習する。(1時間)
第7回
第7回 宗教学的に映画の世界観を理解する
1.宗教という題材が映画の中で、どのように扱われているのかを学ぶ。
2.宗教的世界観と関係が深い映画を視聴する。
3.宗教的表現の違いを視聴する。

事前
宗教的映画について、インターネット等で調べておく。(1時間)
事後
宗教表現にはステレオタイプが頻繁に用いられていることを復習しておく。(1時間)
第8回
第8回 比較とメタレベルという「見方」
1.複数の見方を身につけるために必要な発想を学ぶ。
2.『マジックアワー』で「メタレベルに立つ」ということを学ぶ。

事前
これまでの授業内容を復習し、宗教学という発想・考え方について確認する。(1時間)
事後
授業内でのまとめ内容をもとに、全体を振り返る。(1時間)

購入が必要な教科書
書名
特に無し
著者
出版社
ISBN
備考

教科書以外に準備するもの(画材・機材)

参考文献
特に無し
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
教員メールアドレス ejimanaotoshi@dhw.ac.jp