法律の起源と現代社会に生きる法律

授業コード
54510003
講義名
法律の起源と現代社会に生きる法律

開講時期
2024年度2Q(前期)
科目分類
教養
科目分野
社会性/法学

教員名
佐藤みのり
実務家教員

履修年次
2~4

単位数
1.00単位
曜日時限
木曜4限

授業概要

憲法が他の法と違うものである点や、民主主義と法の関係をつかみ、法治国家という現代人類が享受する価値を理解する。法の意味を知ることは、さまざまな契約など私的な約束事の意味を理解する上でも重要であり、社会に出た際の基礎となる。法とは何か、成文化されていない法の存在や、法に従わなければならない根拠はなにかなど、法についての基礎を学ぶ。

到達目標
・現代社会を生きる上で役立つ法の基礎的な知識を習得する。・法は私たちの身近な生活の中に溶け込んでいることに気づき、そのおもしろさを感じる。・法の必要性を自分の言葉で表現できるようになる。

履修条件

履修条件緩和

成績評価方法・基準
期末レポート（原稿用紙1枚程度）授業内容の理解力（７０％）と表現力（３０％）を基準に成績評価する。

期末試験の内容
実施しない

課題の内容
授業内容を問う期末レポート。第７回授業の日に課題を公開し、第８回授業の日（２３時５９分）までに提出。

授業内容

第1回

「法はなぜ必要なのか」
法の起源について説明する。なぜ法が必要なのか、歴史をさかのぼって紹介する。文学作品の中に見られる法などを紹介しながら、法のおもしろさを伝える授業を行う。
１回目から８回目まで、授業準備は特に必要ない。復習として興味がある箇所を中心に教科書に目を通すとよりよい。

第2回
「いろいろな社会のルール」法と道徳の関係や違いについて説明する。社会にはさまざまなルールがあること学ぶとともに、ルールの一つである法を形式や内容に基づいて分類し、法に対する理解を深める。

第3回
「日本国憲法について知ろう」憲法と法律の関係について説明する。憲法に何が書かれているのか、憲法は他の法律とどう違うのか、などについて説明し、憲法を通して、人権と社会の仕組みについて理解を深める。

第4回
「犯罪・刑罰とは何なのか」刑罰と法律について説明する。何のために刑罰があるのか、法律がなければ犯罪もないことなどを紹介するとともに、罰則を設けることの意味（犯罪予防効果がどれほどあるのかなど）について考える。

第5回
「私的自治ってなんだろう」契約自由の原則について説明する。法律は、絶対に従わなければならないものと考えられがちだが、法律と異なる約束も有効となりうることを知り、契約自由の原則について理解するとともに、その例外についても学ぶ。

第6回
「家族と法」家族に関する法律の説明をする。親戚とはどの範囲を意味するのか、親が亡くなったとき相続できるのは誰なのか、子どもは親の介護をしなければならないのか…など、身近な家族関係について法律が定めるルールを紹介し、法律への興味を深める。

第7回
「働くことと法」労働に関する法律の説明をする。ブラック企業とはどのような企業なのか、どんなことがパワハラに当たるのかなど、これから社会に出る学生が興味を持ちやすいテーマを扱い、労働者を守る法律について紹介する。

第8回
「子どもと法」子どもと法について説明する。子どもが罪を犯すとどうなるのか、いじめについて法はどのような定めをおいているのか、校則は法律上許されるのか、など、子どもをめぐる法を学ぶ。

購入が必要な教科書

書名

２１の物語から考える法学入門

著者

佐藤みのり

出版社

北大路書房

ISBN

978-4-7628-3236-9

備考

教科書以外に準備するもの（画材・機材）
特になし

参考文献
特になし

※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
０４５−４８９−６２０１佐藤みのり法律事務所　電話番号

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