シラバス情報

科目名
デジタルコンテンツ研究基礎
科目カテゴリ
専門科目
科目モジュール
基礎・理論
科目系統
S
開講時期
2Q
開講曜日
開講時限
7限
担当教員
川島 浩誉
定員
80名
単位数
1単位

授業概要
本講義は、デジタルコンテンツを対象にした研究の基礎を身につけることを目指す。研究が研究として成立するために必要な様々な要素のうちデータと論理に関して概論を説明し、受講者の学びの入口を案内する。合わせて、データ分析やデータを収集するための調査の設計や統計の初歩に相当する共通的な知識や考え方を説明する。具体的な対象としては、アンケートを中心とする社会調査の方法と背後の考え方を説明する。
到達目標
(1)社会調査(アンケート調査)の基礎を理解した上で実施ができるようになる。
(2)データサイエンスや情報処理の前提となる考え方が理解できるようになる。
(3)研究における調査設計の基礎が理解できるようになる。
キーワード
データと情報、社会調査、論理と構造、リテラシー、統計学基礎

回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
データと情報と論理と構造
データ分析、統計学、機械学習、アンケート調査など、データに関わる諸領域を概観し、概念間のつながりと本講義のスコープを理解する。世の中に存在しているデータや調査によって得られるデータなど、さまざまなデータと、それらが現在進行系で生み出す価値および価値生産に関して理解する。
遠隔授業
第2回
論理と構造
整理・構造化された思考や主張とはなにか、それはデータ分析やプログラミングとどう関係するのか、から、そのために必要な論理や集合の概念について理解する。
遠隔授業
第3回
データ分析における記述
統計学に基づくデータの記述に関して初歩から概観し、データから現象を適切に記述、説明する考え方について理解する。
遠隔授業
第4回
データ分析における推論
統計学に基づくデータからの推論に関して概観し、今起きている現象から得られるデータから、まだ起きていない現象についてより客観的に推論をするための考え方と限界について理解する。
遠隔授業
第5回
社会調査の方法の概観
アンケートやインタビュー調査のような設計されたデータ収集方法およびソーシャルリスニングのようなビッグデータ調査などの調査方法を概観し、メリット、デメリットや活用事例を理解する。
遠隔授業
第6回
アンケートの設計
社会調査を設計する立場になり、どのくらいの数を収集したら良いのか?(サンプルサイズの決め方)や、アンケート項目をどのように作れば良いのか?(質問票設計)などの具体的な設計を理解する。
遠隔授業
第7回
アンケート結果の分析と解釈
仮説を立て、アンケートを実施し、データを回収した後の、結果の分析について理解する。基本的な集計から分析において犯しやすい間違い、結果から得られる解釈に関して学び、基礎的なアンケート調査を自分で実施できるために必要な理解をする。
遠隔授業
第8回
データ活用と社会調査の倫理
現代社会において、データの活用が大きな価値を生み出すことはここまでに説明してきた。この回では、活用が盛んになることによって顕在化してきた社会的課題や社会調査における倫理問題に関して理解する。
遠隔授業

授業形式
講義形式
成績評価方法と基準
5段階評価(S〜D)
(1)毎回の小課題(40%)
(2)最終レポート(60%)
履修条件と留意事項
各回の授業内容の順番の入れ替わり、内容の詳細化や簡略化が発生する可能性がある
教科書
なし
参考文献
講義内でも紹介するが、本講義の準備に使用した主な書籍は、
Webアンケート調査/エイトハンドレッド・渋谷智之/翔泳社/ISBN 4798182176
データ利活用の教科書/渋谷智之/翔泳社/ISBN 4798173460
最新 社会調査へのアプローチ/大谷信介 他/ミネルヴァ書房/ISBN 9784623095247
データサイエンス体系 社会調査法/伊達平和・高田聖治/学術図書出版社/ISBN 4780607043
社会調査/原純輔・浅川達人/放送大学/ISBN 4595309309
アンケート調査の計画と解析/内田治/日科技連/ISBN978-4-8171-9751-1
アンケート調査入門/朝野照彦/東京図書/ISBN 4489021135