シラバス情報
教員名 : 米倉 誠一郎
科目名
特別講義M
科目カテゴリ
専門科目
科目モジュール
SEAD特別講義
科目系統
ー
開講時期
3Q
開講曜日
月
開講時限
7限
担当教員
米倉 誠一郎
定員
80名
単位数
1単位
授業概要
諸君には日本の「やばい」現状を理解してもらう。ただし、我々は楽観的でなければならないし、楽観的であり得る根拠もある。危機感の下で共通目標をもつと意外と強いからだ。そのために日本の歴史・世界の歴史を学ぶ。強調したいのは「役に立たない学問」が実は役に立つということだ。それが「リベラル・アーツ(人間を自由にする学問)」の本質だ。最後に諸君の可能性について共に考えたい。諸君は人類史上初めてポケットにAIを携帯する人類だ。しかし、そのことが素晴らしい未来を保証するわけではない。想像力と創造力が重要だ。
到達目標
(1)日本や世界の現状を定量的・定性的に理解できるようになる。
(2)日本の歴史・世界の歴史を理解し、国の競争力がある種のモデル構築に依存していることを理解する。その上で自分の力でビジネスモデルを構想する力をつける。
(3)デジタルの未来を人類のより良い方向に導ける想像力と想像力を身につける。
キーワード
低労働生産性、イノベーション、アントレプレナーシップ、シリコンバレー・モデル、ソーシャル・ビジネス
回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
日本現状と楽観主義について
日本の「ヤバイ」現状理解し、何から手をつけるかを考える。
対面授業
第2回
イノベーションと多様性
生産性の向上にはイノベーションが欠かせないことを理解する。シュムペーターやクリステンセンの議論を理解する。
対面授業
第3回
アントレプレナーシップとイノベーション
アントレプレナーシップとイノベーションの関係を理解し、自分の立ち位置を確認する。
対面授業
第4回
イノベーターたちの日本史
近代日本の創造的対応(Creative Response)を概観し、危機対応や教育の重要性について考える。
対面授業
第5回
イギリスモデル対アメリカモデル
世界の工場を築き上げたイギリスモデルとそれを破壊したアメリカのビッグビジネスの台頭を学ぶ。
対面授業
第6回
垂直統合対ケイレツモデル
アメリカのビッグビジネスモデルを破壊した日本の系列モデルの威力を把握する。
対面授業
第7回
ゲストスピーカーへの戦略提言とディスカッション
現代社会において新たなビジネス展開をしているゲストを呼んで、学生諸君が考える戦略提言を行い、生きたディスカッションをする。
対面授業
第8回
デジタルの未来「馬鹿にされよう」
学生諸君の未来のあり方について議論する。
対面授業
授業形式
講義形式および演習形式
成績評価方法と基準
5段階評価(S~D)
(1)予習能力を含むクラスでの発言(30%)
(2)分析能力(20%)
(3)創造性(20%)
(4)チームワーク(15%)
(5)リーダーシップ(15%)
履修条件と留意事項
なし
教科書
イノベーターたちの日本史:近代日本の創造的対応/米倉誠一郎/東洋経済新報社/ISBN978-4--492-37120-6
軽絵革命の構造/米倉誠一郎/岩波新書/ISBN4-00-430642-6
参考文献
組織は戦略に従う/アルフレッド・チャンドラー/ダイヤモンド社/ISBN-10:4478340234
経済発展理論/ジョゼフ・シュムペーター/岩波文庫/ISBN9784003414712
イノベーションのジレンマ/クレイトン・クリステンセン/翔泳社/ISBN9784881358399