シラバス情報
教員名 : 南雲 治嘉
授業コード
12210001
講義名
色彩論 I 【セット履修】
開講時期
2024年度3Q(後期)
科目分類
基礎
科目分野
造形基礎
教員名
南雲 治嘉
実務家教員
色とイメージの関係。配色のプロセス
履修年次
1~2
単位数
1単位
曜日時限
木曜5限
授業概要
すべてのものに色が付いている。ということは作品づくりに色は不可欠な要素デあるということ。
色とは何かを知り、それを配色に応用する技術を習得する。あくまでも使うための配色の技法を習得する。
これまでの色材の3原色を基本とした色彩ではなく色光の3原色を基本とした先端色彩(デジタル色彩)の理論と応用を学ぶ。
クリエイティブな世界では色彩配色は必須であることを認識する。
科学的に色を学べば、色彩のセンスは誰でも習得できる。
到達目標
色を計画的(意図的)に使用できる。
・デザインにおける色の応用と戦略的な使い方ができる。
・色をイメージの表現として使用できる。
・デジタル色彩士検定3級合格程度のレベル到達。検定試験にもチャレンジし資格を取得する。
・デジタル色彩の国際標準化に合わせカラーイメージチャートが使える能力の修得を目指す。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
出席率 70%、課題提出率 70%、FS提出率 70% 以上の者を評価する。
毎回提出される課題の採点による評価。成績評価は平均60点以上に対して単位を与える。課題は原則、即日課題である。
※期末試験は行わないが、修了課題が同じ役割を果たす。
※オンライン授業の場合はFSの提出(必須)が出席としてカウントされる。
期末試験の内容
期末試験は実施しない。期末試験に該当するのが修了課題であるが、通常課題よりも得点が大きい。総合得点の平均点が評価となる。ただし評価点が基準点数よりも10%以内で下回っている者に対して追課題を課す場合がある。
課題の内容
課題は毎回のテーマに沿った演習を行うシートの制作になる。テーマに沿って制作するために条件が設定されている。その条件をクリアしなければならない。
時間内制作が基本であり、時間外になると原点が行われる。
ただし、時間内制作であっても雑な作業は勉強にならない。丁寧な仕上げを心がける。
授業内容
第1回
色とは何か?
色の本質を解説する。色とは何かを科学的に知ることが、デザインの仕事を確実なものにする。
色は光であり電磁波であることがすべての原点となる。色が科学的なものであることを理解する。
第2回
色を使う目的
色で何ができるか。色を使う目的をまず明快にする。ただきれいな配色をすればいいのではなく、目的に適した効果を発揮する配色を行うことが重要。
結局は人の心を動かすために色を使うことを理解する。
第3回
色彩生理とは?
色には生理的な効果がある。デジタル色彩では、この生理作用を応用して配色を行う。
この色彩による作用を色彩生理と呼んでいる。色彩生理がすでに世界中で応用さている状況を認識する。
第4回
イメージとは何か?
色とイメージの関係。色は脳の中でイメージを形成する。
配色によってどのようなイメージを脳に作らせるかデザイナーの仕事でもある。
色が持っている性質。色の性質は電磁波から生まれてくる。電磁波の性質を知れば、色の本質を知ることにもなる。
この性質は色による配色効果に大きく影響する。
第5回
イメージの力。
イメージの力を検証する。人はイメージによって種々の判断を下している。
人の価値もイメージによって見定められている。イメージには価値がある。
第6回
イメージとキャラクター。
キャラクターなどでは色が決定的な力を与える。色の力は大きい。
配色はイメージを作るためのもの。
第7回
色による美的効果。
配色は美を作るための手法であり、美のないものには感動がない。
美が人を感動させている原因である。
第8回
色彩論Ⅰ3Q修了課題。
美の作り方。
美を感じる配色手法。
色による美の作り方を学ぶ。
購入が必要な教科書
書名
デジタル色彩デザイン
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4-7661-2991-5
備考
1800円(税別)
書名
新版カラーイメージチャート
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4-7661-2882-6
備考
1500円(税別)
書名
カラーインデックス
著者
JCI 編
出版社
一般社団法人日本カラーイメージ協会
ISBN
備考
500円(税別)
教科書以外に準備するもの(画材・機材)
・デジタルハリウッド大学専用色揃え色鉛筆「カリスマカラー」36色+ブレンダー1本+特製削り器1個 5100円(税込み)
・配色用カラーチップ「カラーインデックス」1冊550円(税込み)
これらは教科書とともに最初の授業で販売されるので、現金を用意してくること。
★教科書と色鉛筆をすべて購入するとセット料金9,000円(税込)になる。
★いずれもお釣りのないように用意してください。
参考文献
【重要】使用する教科書について
色彩論の授業は以下のテキスト使用する。これらは最初の授業内で販売する。
1.「デジタル色彩デザイン」著者南雲治嘉2. 「新版カラーイメージチャート」著者南雲治嘉
3.「カラーインデックス」
★教科書代合計4,180円
★専用色鉛筆「カリスマカラー」6,600円(税込)
★教科書3冊+色鉛筆の場合、セット料金となり10,000円(税込)
※大学での教科書販売はありません。
教員連絡先
南雲への連絡は デジキャンではなくnagumo@dhw.ac.jp に直接メールして下さい。