シラバス情報

授業コード
12350001
講義名
デッサン IV 【セット履修】
開講時期
2024年度2Q(前期)
科目分類
基礎
科目分野
造形基礎
教員名
中村 泰清
実務家教員
履修年次
1〜2(2Qは2年次のみ)
単位数
2単位
曜日時限
水曜3限、水曜4限

授業概要
いかなる表現を行うときも、デッサン力は、すべての表現の基礎となるものである。デッサンは、表現者の発想の原点である。あらゆる表現の現場では、制約を柔軟な発想をもって積極的に受け入れる適応力が必要とされる。本講義では、日頃から物事をしっかりと観察し、対象の中から本質を引き出す観察力と描写力を養う事が目的である。これまで訓練してきた表現を繰り返すのではなく、自分の引き出しの中の経験や技術を再構築し新たな対象に適応する能力の養成を目指す。特に、このデッサンⅢ・Ⅳでは基礎造形力の中でも構成力と発想力を身につけるための試行錯誤を行う。また、残像とオノマトペを利用して、形態と印象を表現する。
到達目標
この項目では、以下の3つの目標を達成することを目指します。

到達目標1: 静物の印象と形態の関係を見極めて描ける。
到達目標2: オノマトペで静物の印象を効果的に表現できる。
到達目標3: 静物の印象と形態の関係を見極めて描ける。
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
デッサンⅢとデッサンⅣはセットで履修する事となり、デッサンⅣが終了した時点で成績が決定する。
◆手の構成デッサン ・・・50%                       
◆静物デッサン        ・・・50%                        
備考:公欠は2回まで認める。出席率70%以上で初めて成績評価対象となる(=70%未満は不可)。   
また授業中の制作姿勢も総合的な評価の対象とする。
最終評価点数が50点以上60点未満の生徒に対しては、補講を実施し再度単位認定の見直しをする。
期末試験の内容
実施しない。
課題の内容
実施しない.

授業内容
第1回
[静物デッサン1]
スケッチブックに下書きをし、構図を決める。画用紙に輪郭線を描く。光の現象的な情報を観察して表現する。
第2回
[静物デッサン2]
画用紙に輪郭線を描く。同時に立体表現に必要な陰影のラインも表現する。 大まかな明暗表現を施し、立体的な見え方を確認する。
第3回
[静物デッサン3]
図と地(モチーフと背景)の関係を把握しながら、図の領域を中間トーンで均一に塗りつぶす。 設置面やスリット等に基準の黒を表現し、次に光のあたっている部分のディテールを観察して表現する。
第4回
[静物デッサン4]
構図を決めるときに確認した通り、表現したい中心部の光側を描き込みます。オノマトペを使って触覚感覚を印象的に表現することを忘れずに描く。
第5回
[静物デッサン5]
光側全体をトーンで表現して行く。この時点で部分同士の印象関係は、全体のイメージに大きく影響する事になる。それを実感する事でより深まった印象表現を学ぶ事となる。
第6回
[静物デッサン6]
今まで学習で、学び取れなかった各問題点を自問自答する機会とし問題意識を深め静物デッサンを進める。
第7回
[静物デッサン7]
全体を仕上げていく。特に影側の表現を利用して、ごろっとした立体感を実感した表現を学ぶ。デッサン1−2で学習した見方や表現方法をより完成度の高いレベルで学ぶ。
第8回
[静物デッサン8]
印象や形態の関係性を再度深く捉え直して全体を完成させる。デッサン1−2で学習した見方や表現方法をより完成度の高いレベルで学ぶ。適切な自問自答が出来ているか確認し表現を学ぶ。
講評会

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
ノートPC、スマートフォンorデジカメ                  
<購入が必要な画材>
三菱ユニ推奨 (4B・2B)×2本, (B・HB・H・2H・4H)×1本 合計9本(必要最低限)
カッターナイフ1本 ねりけしゴム1個 マスキングテープ

参考文献
<購入必要電子書籍>
オノマトペドローイング [映像コンテンツ制作のクリエイティブテクノロジー/第7章]  
著者 中村泰清 価格500円程度
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
dhu.nakamura@gmail.com