いかなる表現を行うときも、デッサン力は、すべての表現の基礎となるものである。デッサンは、表現者の発想の原点である。あらゆる表現の現場では、制約を柔軟な発想をもって積極的に受け入れる適応力が必要とされる。本講義では、日頃から物事をしっかりと観察し、対象の中から本質を引き出す観察力と描写力を養う事が目的である。これまで訓練してきた表現を繰り返すのではなく、自分の引き出しの中の経験や技術を再構築し新たな対象に適応する能力の養成を目指す。特に、このデッサンⅢ・Ⅳでは基礎造形力の中でも構成力と発想力を身につけるための試行錯誤を行う。また、残像とオノマトペを利用して、形態と印象を表現する。
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