音は音楽だけでなく、映像や動画、ゲーム、アニメ等多くのコンテンツで必要となる重要な要素であり、音の良し悪しは作品としての完成度に直接関わってくる。一方、これらコンテンツ制作における従来のワークフローは分業制になりやすく、音を担当しないものはそもそも音に対する意識が低くなりがちである。しかし、制作の役割がクロスオーバーしてきた昨今においては、程度の違いはあれ音作りを求められることも多く、知らない、できないということは致命的なビジネスロスにもなり兼ねない。そこで、本授業では、実際の演習を通し、音を扱うための基礎的な知識やスキルを習得し、比較的簡易的な音の表現が実際にできるようになることを目的とする。また、業務として求められる音や自身が目指す音を理解し、それに対し、自信が持つ現状のスキルで何ができるのか、トレーニングするとどこまで近づくことができるのか、どこから先は専門家に任せるべきなのかを判断できるようになることで、制作における音へのアプローチ精度を向上させることを目指す。
|