シラバス情報

授業コード
91120029
講義名
ゼミ II (コミュニケーションデザインゼミ)
開講時期
2024年度4Q(後期)
科目分類
研究科目
科目分野
教員名
鈴木 雄飛
実務家教員
履修年次
3
単位数
1単位
曜日時限
火曜3限

授業概要
上記学習目標を、卒業制作時に達成することを念頭に、以下3つの柱を構え、ゼミの仲間とともに試みていきます。

①衝動をめぐる内省と対話
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あなたが「つくる人」なら、創作を始めた初期衝動があったはずです。意志や理屈を超えてやってしまうほど強かったはずのそれは、大人になるにつれ、無自覚に蓋をされてしまっていたり、今では形を変えていたりします。深層心理学/ホリスティック臨床教育学/イノベーション理論等を応用した体験型プログラムを通じて、内省と対話を繰り返しながら、創作へと向かう後期衝動を探ります。
具体的なプログラムでは、あなたの衝動を浮き彫りにする体験型WSと対話をメインに行います。

②固有の表現と出会う「アートツーリズム」
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人の固有性は、当たり前ですが、他者との差異を感受することで確証されます。その他者とは、人に限りません。豊かな自然や優れたアート作品、そして多種多様な人と交流する機会を設けながら、生の感動や刺激(あるいは不快)を味わい、自分だと思っていたものが書き換わっていく。その過程で、必然的な表現が生まれ、世界との適切な関わり方を見つけていくように思います。
具体的なプログラムでは、ゼミのみんなと展示会に行ったり、ゼミ合宿を行なったりします。

③創発をめぐる表現と制作
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創発という言葉は物理学や組織論、複雑系科学に起源を持ちます。たとえばAI。2023年現在、ChatGPTが何かと話題ですが、なぜAIが近年“急激に”質が良くなったのか、研究者自身も説明できないそうです。AIが使用する計算量やデータ量を増やしたところ、飽和していたはずの精度が、ある量を境に急激に改善した。このように、無数の要素が相互作用し合い、掛け合わさることで「1のn乗=2」というかたちで別次元の特性が出現する現象を創発と呼びます。自分じゃないとつくれないけれど、自分一人じゃ生まれなかったものをつくってしまう、という営みは、極めて創発的だと思います。
具体的なプログラムでは、プロトタイプ展やゼミ生主体の企画を実施していきます。

※上記の目標・目的を達成するため、「ゼミⅠ〜Ⅳ」「卒業制作課題」の5つの講義は一連の流れとして設計されています。
到達目標
自分だからつくれたものを。
自分だけじゃ生まれなかったものを。
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ゼミ教員を数年間やらせてもらって、やりたいことが明確な学生とそうでない学生、どちらも見てきました。どちらであっても、そこに悩みやもどかしさを感じているとしたら、「衝動」に目を向けてどうか、と思っています。

衝動とは、それをやりたいとか、やりたくないとか、そういうことじゃなくて「やってしまう」こと。意志や理屈を超えた働きだから、自分にやらせてあげるしかないのだけれど、そこに蓋をしていたり、無自覚だったりすることが多い。
そもそもクリエイターである以上、創作を始めた初期衝動がある。原点と最先端のあなたを結び、表現活動へと向かう後期衝動を問います。それをのびのびと発露できると、あなたという存在は、より固有なものになっていく。努力は夢中に勝てない。その姿は、他者からすると、追いつきがたい努力にさえ見える。

どのような衝動を生きるにせよ、新しいかたちで、他者や世界と関わることを要請される。人はひとりでは生きてゆけない。迷惑や痛みを伴うかもしれないが、それでも注目したいのは「衝動を大事にしていただけなのに、思いがけず他者を喜ばせてしまう」瞬間。相手が豊かに変わる反応をみて、自分自身も変わっていく。予測不能な化学反応が、まだ見ぬ生き方や欲しかった未来を出現させる。これを創発といいます。

長くなりましたが、「衝動」と「創発」という概念を手がかりに、あなたらしい世界との関わり方を、表現活動を介して模索していければと思っています。

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詳細はゼミサイトをご覧ください。
https://www.yuuhi-semi.com/
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
前半は自主性を重んじますが、後半は内省の深さと制作能力を加味していきます。
期末試験の内容
なし
課題の内容
随時連絡します。

授業内容
第1回
学生の状況により随時検討します。
第2回
学生の状況により随時検討します。
第3回
学生の状況により随時検討します。
第4回
学生の状況により随時検討します。
第5回
学生の状況により随時検討します。
第6回
学生の状況により随時検討します。
第7回
学生の状況により随時検討します。
第8回
学生の状況により随時検討します。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
なし

参考文献
随時紹介します。
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
yuuhi_suzuki@dhw.ac.jp