シラバス情報

授業コード
27510001
講義名
UI/UX
開講時期
2025年度2Q(前期)
科目分類
応用
科目分野
教員名
萩本 晋
実務家教員
履修年次
3~4
単位数
1.00単位
曜日時限
火曜6限

授業概要
昨今、UI/UXデザインという言葉をよく耳にする。特に重要なのはUXデザインで、これは「UX(User Exprerience)」すなわち「ユーザー体験」に着目して製品やサービスを設計しようという考え方である。
UXデザインは領域が広く、全てを詳細に学ぶには多くの時間を必要とするため、本授業ではその前段階として、UXデザインの全体像や意義を理解することに主眼を置く。
そのうえで、調査、デザイン、検証などの代表的な手法の概要を学ぶ。いくつかの手法については、授業内で簡単な体験やデモンストレーションを行い、そのイメージをつかんでもらう。
到達目標
目標1:UXデザインがなぜ重要なのか説明できる
目標2:UXデザインとはどのようなものか、概要を説明できる
目標3:UXデザインの主な手法を挙げ、その概要を説明できる
履修条件
履修条件緩和
成績評価方法・基準
課題(レポート):80%
「課題の内容」欄を参照のこと。

授業態度:20%
授業中の発言、Feedbacksheetの感想や質問内容など、授業への積極性や理解度の深さを考慮する。
期末試験の内容
期末試験は実施しない。
課題の内容
レポート提出
 (1)身の回りにあるもののユーザビリティ上の問題を分析してまとめる
 (2)授業の感想(授業を通じてわかったこと、わからなかったことなど)
提出期限:授業最終日から1週間以内
提出方法:デジキャンにて提出

授業内容
第1回
【イントロダクション】
本授業および最終レポートについて説明する。
講師の自己紹介とあわせて、UXの世界を知る入り口として講師のUXについての経歴を紹介する。
第2回
【ユーザビリティ概要】
ユーザビリティという概念の捉え方およびユーザビリティ評価の概要を学ぶ。
第3回
【UXデザイン概要】
UXという概念が生まれた背景やUXの定義と、似たような周辺の概念との違いを学ぶ。
UXデザインの全体像(製品開発プロセスとの関係)を学ぶ。
第4回
【ユーザーリサーチ】
UXデザインの最初のプロセスであるユーザーリサーチの意義を学ぶ。
一般的なユーザーリサーチの進め方(情報収集、分析)の概要を学ぶ。
第5回
【プロトタイピング/UIデザイン】
リサーチ結果を受けて、具体的なアイデアを検討する段階であるプロトタイピングの意義を学ぶ。
画面UIのプロトタイプ作成については、簡単なデモを見ていただく。
UIデザインの基本ルールについて学ぶ。
第6回
【ユーザビリティテスト1】
アイデアを検証する段階であるユーザビリティテストの意義を学ぶ。
ユーザビリティテストの進め方(準備、実施、テスト結果の分析)の概要を学ぶ。
第7回
【ユーザビリティテスト2】
授業時間内に簡単なユーザビリティテストのデモを実施し(または過去のテスト映像を見ていただき)、観察、記録を体験していただく。
第8回
【ユーザビリティテスト3】
ユーザビリティテスト結果の分析について、前回のユーザビリティテスト観察記録体験を踏まえて、ある程度具体的に学ぶ。
【補足情報】
UXデザインに必要なモラルについて学ぶ。
【授業全体のまとめ】
本授業で学んだことを確認し、その他質疑応答やレポートについての確認などを行う。

購入が必要な教科書

教科書以外に準備するもの(画材・機材)
特になし。

参考文献
・『誰のためのデザイン? 増補・改訂版 —認知科学者のデザイン原論』
  D. A. ノーマン/新曜社/ISBN: 978-4788514348
・『ユーザビリティエンジニアリング(第2版) —ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法—』
  樽本徹也/オーム社/ISBN: 978-4274214837
・『インタフェースデザインの心理学 第2版 —ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針』
  Susan Weinschenk/オライリージャパン/ISBN: 978-4873119458
・『UXデザインの教科書』
  安藤昌也/丸善出版/ISBN: 978-4621300374
※大学での教科書販売はありません。

教員連絡先
メールアドレス:hagimoto@dhw.ac.jp