この授業では、日本のコマーシャル(CM)を題材にして、言語や映像表現を分析しながら、日本語と日本文化を学びます。CMは商品やサービスを紹介するだけでなく、日本の社会・文化や価値観が色濃く映し出されるメディアです。たとえば、出演者の言葉遣いや背景音楽、画面の色彩などからは、時代ごとの流行や文化的特徴が見えてきます。 本授業では、テレビCMだけでなく、YouTubeやSNS広告など、近年さまざまなプラットフォームで展開されるCMも取り上げます。実際にCMを視聴し、構成要素(映像・音声・テキストなど)を分析することで、日本語の表現力を伸ばすと同時に、日本人の生活感覚や社会の変化、広告戦略の背景にある考え方をより深く理解することができます。 さらに、授業を通して得た視点をもとに、自分の意見を日本語で整理し、他の受講者とディスカッションを行います。これにより、語彙力や発信力を強化しながら、異なる視点を受け止める態度や、批判的に物事を見る力を培います。最終的には、日本語で自分の意見を伝える力、日本の文化や時代背景への理解、そしてCMを批判的に見る力を深めることを目指します。
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