シラバス情報

科目名
デジタルテクノロジー原論
科目カテゴリ
専門科目
科目モジュール
基礎・理論
科目系統
S
開講時期
2Q
開講曜日
開講時限
8限
担当教員
竹中 直純
定員
80名
単位数
1単位

授業概要
デジタルテクノロジーを総体的に理解することを目指す。コンピュータのハードウェアの仕組み、プログラミングの考え方、ソフトウェアのプロダクト、その上に築かれるサービスを総覧しシステムの概観を掴む。さらに、インターネット普及後のソフトウェア文化の役割と新たなデジタルテクノロジーカルチャーを掘りさげ、それらが社会に与える影響を歴史と理論から探求する。また、生成AIがこのカルチャーに及ぼす影響も考察し、研究の基盤を提供する。
到達目標
(1)デジタルテクノロジーの歴史と理論とを学び、自身の研究テーマの探究に役立てることができる。
(2)ネット文化への知見を深め、細分化する世界の概観を掴み、ユニークで抽象的な視座を持つことができるようになる。
(3)自身の研究テーマをデジタルテクノロジーの広い世界のどこへどのように適用できるかイメージを持てるようになる。
(4)生成AIを特別視せず、理解し使いこなせるようになる。
(5)ネット文化と既存文化が繋がっていることを自分の体験から身体的に理解できるようになる。
キーワード
デジタルテクノロジー、テクノロジーカルチャー、インターネット技術、インターネット文化、インターネットガバナンス

回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
イントロダクション
この科目の意義と講義の全体の流れを概観する。
対面授業
第2回
コンピュータ
コンピュータの歴史を総覧する。キーワード:出版社(工学社&ASCII), 日本のコンピューター、Apple、NeXTなど、Inside Macintosh、TeX(Knuth)、GNU(Stallman)、CISC & RISC & GPU。
遠隔授業
第3回
インターネット
インターネットの歴史を総覧する。キーワード:EFF、JPNIC、WIDE、IPアドレス、IPv6、ドメインネーム、経路制御、インターネットの誕生、ICANN。
遠隔授業
第4回
プログラミング
プログラミングの歴史を総覧する。キーワード:ハードウェアアーキテクチャ、機械語、メモリ、C言語、コンパイラ、各種高級言語、ニューラルネットワークなど。
遠隔授業
第5回
歴史上重要な人物
歴史上重要な人物を総覧する。キーワード:Kevin Kelly、Ken Tompson、西村博之、西和彦、村井純、Steve Jobs、Tim Berners Leeなど
対面授業
第6回
インターネットサービス
インターネットサービスについて総覧する。キーワード:ネットライブ産業の発展、商用音楽のネットとの融合。承認願望との関係。
遠隔授業
第7回
テクノロジーカルチャー
インターネットテクノロジーとテクノロジーカルチャーについて総覧する。キーワード:検索とAIにおける問い立ての重要性、出版とインターネットと編集、プラットフォームとスタンダードとグローバリズム。
遠隔授業
第8回
まとめ
デジタルテクノロジーに関するさまざまな観点をまとめ、自らの研究テーマに結びつける試みをする。
対面授業

授業形式
講義形式
成績評価方法と基準
5段階評価(S〜D)
(1) 中間レポート(30%)
(2) 最終レポート(40%)
(3) 毎回のFSコメント(30%)
履修条件と留意事項
講義の進捗、技術の進歩などにより、シラバスと異なる講義内容となる可能性がある。
教科書
なし
参考文献
特になし