シラバス情報
教員名 : 吉田 知史
科目名
特別講義R
科目カテゴリ
専門科目
科目モジュール
SEAD特講
科目系統
特別講義
開講時期
4Q
開講曜日
水曜
開講時限
7限
担当教員
吉田 知史
定員
80名
単位数
1単位
授業概要
クラフトワーク特論である。旧来の手工芸的なものづくり技術と近年のデジタルファブリケーション技術とによる今日的なものづくり環境に関して、現状と歴史的経緯を踏まえながら、実際の現場ではどのようなことが起きているのか、人物や拠点や展示機会なども含め、経験に基づいた事例をと通じて解説する。ものづくりに今日的な価値を持たせる考え方や手法を修得し、自らの製作実践に活用できるようにする。中間課題レポートと最終レポートによって確かめる。
到達目標
(1)今日的なものづくり環境において、容易なことと困難なことと不可能なこととを理解し、今日的な価値を持たせる考え方や手法を修得することができる。
(2)今日的なものづくり環境において、使用可能なツールや知見を用いたプロトタイピングフローを理解し、自らの製作実践に活用できるようになる。
(3)今日的なものづくりの価値あるプランについて客観的に評価できるようになる。
キーワード
デジタルファブリケーション、ものづくり、手工芸、プロトタイピング
回数
タイトル
内容
実施方法
第1回
新しいものづくりの形
3Dプリント技術など、デジタルファブリケーション技術としては枯れた手法を用いて今日的な表現を獲得している事例をもとに、どんなものづくりが価値を持つかを考察する。
対面授業
第2回
マスプロダクトと手工芸の境界
デジタルファブリケーションの領域ではマスプロダクトに見られる均質性を模倣しようとする傾向が強く見られる。それがどのように実現されてきたのかと、さらにその意味を考察する。
遠隔授業
第3回
領域を横断したものづくり
伝統工芸とデジタル技術の組み合わせなど、異なる専門領域同士のコラボレーションワークが多数行われている。そこにはどのようなコンセプトが考えられうるのかを考察する。
遠隔授業
第4回
壊れにくさの設計
製作目的や使われ方に応じて、その壊れにくさはデザイン可能でなくてはならない。メカの強度や、耐候性、ソフトウェアの更新など多岐にわたる考えるべきポイントについて解説する。
遠隔授業
第5回
ファブレスファブ
板金や切削、3Dプリント、プリント基板など、あらゆる専門的な製造プロセスの外注が手軽になった。自らは何も作らずにものづくりができるとき、何を学ぶべきかを考察する。
遠隔授業
第6回
ドキュメンテーションの技術
作ったものは、展示やウェブサイトやカタログなどの形に落とし込み、鑑賞や参照可能な状態を構成することが求められる。それらを見せるための技術を事例により解説する。
遠隔授業
第7回
失われる技術
ものづくり環境は更新されていく。新しい手法が広がるのと同様に、失われていく技術もまた存在する。かつて作れたものが作れなくなっている現状について何ができるのかを考察する。
遠隔授業
第8回
これからのものづくりの形
良いものを作り、それを使って生きていくにはどのような製作環境がありえるのか。それらはどのようにして実現できるのか。未来のものづくりのプランを考察する。
遠隔授業
授業形式
講義形式
成績評価方法と基準
5段階評価(S〜D)
(1)中間課題レポート(40%)
(2)最終レポート(60%)
履修条件と留意事項
なし
教科書
なし
参考文献
なし