シラバス情報
教員名 : 小川 仁美
授業コード
12230001
講義名
色彩論 III 【セット履修】
開講時期
2025年度1Q(前期)
科目分類
基礎
科目分野
造形基礎
教員名
小川 仁美
実務家教員
実務家教員
履修年次
2〜3
単位数
1単位
曜日時限
木曜4限
授業概要
色彩論Ⅰ・Ⅱを基本とした展開。
プロとして実践に生かせる色彩の知識、配色技能、先端色彩の意義を理解し、応用できる能力を養う。
色彩論ⅠとⅡで習得したスキルの高度な応用を演習し身につける。デジタル色彩士2級レベルの配色能力を習得する。
一般的な配色から色彩計画まで高度な能力を身につける。
他のクリエイターとの実力の差は使用される配色によるものが大きく影響する。特に自分の個性を見せるのに色は武器となる。
到達目標
本科目では、以下の3点を到達目標として設定する。
到達目標1.色によって人の心を動かすための色彩生理学・色彩心理学を学習する。
到達目標2.色彩計画、色彩戦略の基本を身につける。
到達目標3.色の楽しさを味わう。
履修条件
色彩論ⅠおよびⅡの単位修得
履修条件緩和
成績評価方法・基準
◆課題…75%
◆FS…25%
出席率 70%、課題提出率 70%、FS提出率 70% 以上の者を評価する。
毎回提出される課題の採点による評価。成績評価は平均60点以上に対して単位を与える。
※期末試験は行わないが、修了課題の提出は必須である。
期末試験の内容
期末試験は実施しない。
ただし基準点数よりも10%以内で下回っている者に対して追課題を課す場合がある。
修了課題が期末試験に該当、修了課題の提出は必須である。
課題の内容
各回、課題として演習を行うシートを配布する。説明をしっかり読み取り、その指示に従い課題を制作する。
演習シートにはテーマにそった条件が設定されており、その条件をクリアした制作を行う必要がある。
課題はカラーインデックスや、色鉛筆で彩色して仕上げる。丁寧に塗らないと正確な色が出ないので気をつける。
各課題シートの提出期限は基本即日提出だが、最終授業後1週間までは受け取る。遅れても必ず提出すること。
授業内容
第1回
【色の生理的な力の応用】
色の本質を確認する。色彩生理の応用によって見る人に潜在的な影響を与える配色を行う。
第2回
【色は言葉であり心理をを表している】
色によってを相手の心を動かす。そのためには色と心理の関係、色と言葉の関係を知る必要がある。
心理の読み方を学ぶ。
第3回
【カラーコミュニケーション】
色は言葉であり、それを読み解くことによって心理を知ることができる。
また商品などに付けられた色は商品メッセージを表している。
色によるコミュニケーションの方法を学ぶ。
第4回
【達成感の心理】
大切なことは色は見る人に満足感を与えるための一つの手段であることを覚えておくことである。
満足感を与えるものに達成感がある。達成感を色で表現する。
ゲームやアニメでは欠かせない配色法である。
第5回
【視覚心理学の応用】
色だけでは相手にインパクトや心理作用をもたらすことはできない。
形が重要な役割を果たしている。形は視覚心理学のものである。
視覚心理学をベースにした配色法を学ぶ。
第6回
【色彩心理の応用】
色によって人の心理を分析する。デジタル色彩による色彩心理分析法を習得する。
第7回
【色と高揚感】
色によって見る人の心を高揚させる手法を習得する。
クライマックスに向かい気持ちを高めるために色を段階的に変化させ高揚感をもたらす。
映画、アニメ、漫画、ゲームには欠かせない配色法である。
第8回
【極彩色の応用】
3Q修了課題。
華やかな配色は意外に難しいが、その効果が必要な場合もある。
極彩色の扱い方とその効果を学ぶ。
購入が必要な教科書
書名
新版カラーイメージチャート
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4-7661-2882-6
備考
書名
デジタル色彩デザイン
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4766129915
備考
書名
カラーインデックス
著者
JCI編
出版社
一般社団法人日本カラーイメージ協会
ISBN
備考
教科書以外に準備するもの(画材・機材)
色鉛筆、鉛筆削り、はさみ、のり
※授業で使用するテキストは色彩論Ⅰですでに購入しているものをそのまま使用する。
未購入の人は連絡をください。
参考文献
※大学での教科書販売はありません。
教員連絡先
hitomi_ogawa@dhw.ac.jp