シラバス情報
教員名 : 小川 仁美
授業コード
12240001
講義名
色彩論 IV 【セット履修】
開講時期
2025年度2Q(前期)
科目分類
基礎
科目分野
造形基礎
教員名
小川 仁美
実務家教員
実務家教員
履修年次
2〜3
単位数
1単位
曜日時限
木曜4限
授業概要
色彩論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲを基本とした展開。
プロとして実践に生かせる色彩の知識、配色技能、先端色彩の意義を理解し、応用できる能力を養う。
ここまでの色彩論で習得したスキルの高度な応用を演習し身につける。
デジタル色彩士2級レベルの配色能力を習得する。
一般的な配色から色彩計画まで高度な能力を身につける。
他のクリエイターとの実力の差は使用される配色によるものが大きく影響する。特に自分の個性を見せるのに色は武器となる。
到達目標
本科目では、以下の3点を到達目標として設定する。
到達目標1.色によって人の心を動かすための色彩生理学・色彩心理学を習得する。
到達目標2.色彩計画、色彩戦略の基本を身につける。
到達目標3.色を計画的に使用できる能力を養う。
履修条件
色彩論ⅠおよびⅡの単位修得
履修条件緩和
成績評価方法・基準
◆課題…75%
◆FS…25%
出席率 70%、課題提出率 70%、FS提出率 70% 以上の者を評価する。
毎回提出される課題の採点による評価。成績評価は平均60点以上に対して単位を与える。
※期末試験は行わないが、修了課題の提出は必須である。
期末試験の内容
期末試験は実施しない。
ただし基準点数よりも10%以内で下回っている者に対して追課題を課す場合がある。
修了課題が期末試験に該当、修了課題の提出は必須である。
課題の内容
各回、課題として演習を行うシートを配布する。説明をしっかり読み取り、その指示に従い課題を制作する。
演習シートにはテーマにそった条件が設定されており、その条件をクリアした制作を行う必要がある。
課題はカラーインデックスや、色鉛筆で彩色して仕上げる。丁寧に塗らないと正確な色が出ないので気をつける。
各課題シートの提出期限は基本即日提出だが、最終授業後1週間までは受け取る。遅れても必ず提出すること。
授業内容
第1回
【人の心理分析】
科学的な根拠に基づいた色彩心理分析はデザインの世界のいろいろなシーンで応用できる。
カラーイメージを使うことで見る人の心理も動かせる。その効果を確認する。
第2回
【好きな色の意味】
好きな色を嗜好色という。人の好きな色には理由があり、その人を表すことになる。
しかし、時間と共に好きな色は変化する。
人々の好きな色が分かれば商品開発に使える。嗜好色の色の秘密に迫る。
第3回
【らしさの表現】
自分らしい、その人らしい、その「○○らしさ」を作るのに色を使うことができる。
その人らしさを表すのに色のイメージを応用することでコントロールすることができる。
らしさはブランディングなどに応用できる。
第4回
【好きな色の応用】
自分の好きな色をつかうことによって自分の個性が表現できるばかりでなく、自分の気持ちを客観的に見ることができる。
自分の好きな色を使うことで見る人に存在をアピールできる。
自分の好きな色を知ることは、自分のデザインの現在地を知ることになる。
第5回
【自己主張とメッセージ】
色によるメッセージ作り。
色によって個性をメッセージすることができる。
ファッションにおける配色の効果を検証する。
第6回
【色によるイメージ戦略】
イメージ戦略の方法とその効果。
実際のイメージ戦略のサンプルを見て、その力を検証する。
自分のイメージの作り方を習得する。
第7回
【商品企画における色彩戦略】
色を選定する場合のポイント。また色を戦略的に使うことのメリット。
企業や商品のロゴマーク、ロゴタイプの作成にも色は欠かせない。
色を武器として応用する。
第8回
【遊園地の色彩計画】
色彩論 Ⅳ修了課題。
色を計画的に使用するスキルは多くの場所で応用できる。色彩計画の重要性とその内容。
ブランディングへと応用する。
購入が必要な教科書
書名
新版カラーイメージチャート
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4-7661-2882-6
備考
書名
デジタル色彩デザイン
著者
南雲治嘉
出版社
グラフィック社
ISBN
978-4766129915
備考
書名
カラーインデックス
著者
JCI編
出版社
一般社団法人日本カラーイメージ協会
ISBN
備考
教科書以外に準備するもの(画材・機材)
色鉛筆、鉛筆削り、はさみ、のり
※授業で使用するテキストは色彩論Ⅰですでに購入しているものをそのまま使用する。
未購入の人は連絡をください。
参考文献
※大学での教科書販売はありません。
教員連絡先
hitomi_ogawa@dhw.ac.jp